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2019年09月05日00:06

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山村コレクション展

今年も美術検定が11月にある。去年初めてなのにいきなり2級を受けて玉砕したので今年は3級から受けようかと思案中。
その美術検定の参考書で私がイマイチよく知らない日本の現代美術作家たち。津高和一、白髪一雄、嶋本昭三、斎藤義重、菅井汲、吉原治良、田中敦子、元永定正、山口長男、高松次郎、村上三郎、、、

日本の作家に興味が持てないということもあるけど(もちろん荒川修作や草間彌生など好きな作家もいるが)まず作品を見ていないし、見ていても記憶にないということも大きいだろう。そういう彼らの代表作がたくさん観られる展覧会がタイミングよくあるので勉強しに(笑)兵庫県立美術館まで観に行った。

《山村コレクション展》
西宮市在住の企業家・山村徳太郎(故山村ガラス会長)が集めた膨大な日本の現代美術家たちの作品群「山村コレクション」。この一大コレクションの全体像を20年ぶり過去最大規模で紹介する展覧会。

山村徳太郎(1926-1986)が収集し1987年に兵庫県立美術に一括収蔵された作品群(68作家、167点)
山村は「アブストラクト(抽象)と人間臭い前衛のはざま」という独自の方針のもとまだ評価の定まらない新しい表現をいずれは公共の財産となる前提で自分の目で確かめ集めた。結果「山村コレクション」には戦後美術史を語る上で欠かせない数々の重要作が含まれている。


午前中に家を出て阪急王子公園駅に着いたころすごい豪雨になった。この駅からだと20分歩かないといけない。しかも道をよく知らない。いつも阪神岩屋駅からしか行ったことないので。
雨の予報ではあったので防水の靴は履いていたが、激しい雨の中歩いていると案の定道を間違って阪神西灘駅に着いてしまう。引き返し阪神岩屋駅に着いたのは2時過ぎていた。実は阪神岩屋駅の近くに汁なし担担麺の名店があるというのでそこでランチしようと考えていたのだった。もう昼の部閉店の時間だが探しあてて行ってみると、なんとお客は私ひとり。でも閉店25分前でなんとかオーダーできた。普段は長い行列ができる店らしいので、待たずにテーブル席に着席できてラッキー!
雨の中40分以上歩いてびしょびしょのヘロヘロだったが、ここだけはツイていたかも。期待通り美味しい担担麺でビールとの相性も抜群だった。

店から兵庫県立美術館まではすぐだ。

美術館は平日の午後しかも雨なのですいていた。ゆっくり時間をかけて作者を確認しながら鑑賞。
写真もフラッシュなしなら撮影可能ということだった。

山村コレクション展を見たあと、閉館まで1時間弱あったので頑張って「けんび(県美)八景」(常設展)、八田豊展も見た。八田豊は福井県の画家で細かく裂いた和紙や楮(こうぞ)を用いた作品展「流れにふれる」は、手で見る造形(視覚だけでなく触覚で体感する)企画展だ。

常設展では金山平三、小磯良平記念室は観たことがあるのだが、没後80年記念の村上華岳は初めてだった。彼は大阪出身で京都市立絵画専門学校で日本画を学び、後半生は神戸花隈で製作を行った。1918年国画創作協会を結成、新しい絵画表現に挑んだ。風景画だけでなく菩薩や観音を多く描いた。

村上華岳のことば

「人間には押さへても押さへ切れない美に対する憧憬がある。これを象徴したものが『久遠の女性』であると思ふ。しかしながら我々の理想とするあらゆる諸徳を具へた女性ということになると、それはどうしても普通の女性ではなく又男性でもなくて、性を超越した、中性とも称すべきものになることは否むことが出来ないと思ふ。あらゆる美と善を具へて完全な體相を示している観音はかういふ意味から見て、人間の理想と憧憬とを形に表はしたものであって、中性ではあるが『久遠の女性』の一つとも見ることができるのではないか」 (昭和9年)

「制作は
画は人格の崇高なるものの現れである。崇高ナル人格ガ完全ニ画技ニヨッテ表現サレタモノガ美術ダ。
美術ハ崇高ナル人格ノ表現ダ。
技巧を練磨することは即自己の人間を高めることになるのだ。」(大正9年)



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