天安門事件があった1989年6月4日の記憶がある。
テレビではなく、ラジオを聴いていたのだが、中国人民解放軍が民衆を殺し始めたのに衝撃を受けて真夜中にもかかわらず友人に電話してしまった。
ソビエト連邦がペレストロイカにより自由化が進んでいる頃、中華人民共和国でも自由化が進むのではないかという思いと、まさか殺さないだろうという気持ちでいたのが裏切られた日だ。
1984年に中国の上海を訪れていたが、当時は文化大革命から脱出し、経済的に発展しはじめた頃だったが、おそらく当時から政治的にも自由化が進み始めていたのだと思う。
天安門事件の後、ベルリンの壁は崩壊し東欧諸国も民主化されたが、中華人民共和国は覇権を唱えて周辺国家を威圧し、自国民を弾圧と監視下に置いている。
『
天安門事件30年、北京市は厳戒態勢』
[北京 4日 ロイター] - 中国で民主化を求める若者らを当局が武力で鎮圧した天安門事件から4日で30年となった。北京市中心部の天安門広場やその周辺は当局が警察官らを配備し、厳戒態勢が敷かれている。
北京市内の随所で通行人の身元チェックや車の荷物検査が行われている。天安門広場に入るために観光客は長い列に並び、セキュリティーチェックを受ける必要がある。
一方、ロイターが取材した観光客の大半は30年前の出来事についてほとんど知らないか、議論するつもりはないとコメントした。30周年を記念し、抗議活動や関連イベントが行われる様子はない。
人権団体によると、当局はここ数週間、反体制派や活動家らを拘束したり、自宅軟禁下に置いているという。
中国政府による圧力を背景に金融情報を提供するリフィニティブは、アイコン端末から天安門事件に関連するロイターのニュースを削除した。
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