令和元年初日。昨日の夜だらだらとテレビを見ていたら、まるで大晦日のような気分になって、起きたら初詣に行くかとまで思ってしまった(笑)あ、行った人、多かったかな?
午後から雨の予報が出ていたので、今日はサクッと小さめ美術館、ギャラリーをはしご。雨の降り出しギリギリに帰宅できました。我が家マンションをぐるり取り囲んでいるツツジの植え込み、今が見頃です。綺麗に撮れなかったので、お日様がある時にもう一度撮り直そう。
一周年記念アンドリュー・ワイエス展@美術愛住館
http://aizumikan.com/
美術愛住館一周年を記念して、アメリカを代表するリアリズム絵画の巨匠、アンドリュー・ワイエスの作品を展示します。20世紀のアメリカを象徴する作品として、ニューヨークの近代美術館に収蔵されている名画《クリスティーナの世界》の習作や、その舞台となったメイン州クッシングにあるオルソンハウス(現在アメリカ合衆国国定歴史建造物)の作品を、丸沼芸術の森が所蔵する238点の中から、40点を厳選して公開します。オルソンハウスの模型や映像も展示予定。
堺屋太一の奥さんが洋画家で、住まいを美術館にしたって。四谷三丁目に行く用事がありたまたまみつけた。アンドリュー・ワイエス展でないと、行く機会がないかもしれない、と思い、出かけました。
アンドリュー・ワイエスは16歳の時より大好きな画家。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1001277447&owner_id=2083345
今回の展覧会は、点数少ないながらも、オルソン家と《クリスティーナの世界》にまつわる習作も多く、興味深かった。
《クリスティーナの世界の習作》
こちらが《クリスティーナの世界》
クリスティーナは小児麻痺のため手足が不自由で、這って家に帰る。この絵では、手と腕だけクリスティーナをモデルとし、体はワイエスの妻、髪は叔母、靴はドイツの軍靴をモデルとしたらしい。
オルソン家の模型もあって、なかなか興味深い。
《オルソンの家》
《晒された場所の習作》
ワイエスは人のいない家の中外、物を描きながら、そこで生き抜く人を力強く表現している。
《穀物袋》
物静かに、緻密に描く画家と思っていたが、描いていると感情が高ぶり、トランス状態になることもあるのだとか。習作の筆致を見ると、確かに鉛筆が折れんばかりの強さで殴り描かれる跡も見える。
《幽霊の習作》
ワイエスは自画像を描かないのが有名で、確か足元だけを描いたのが唯一の自画像だったはずだが、これはオルソンの家で使っていない部屋の古ぼけた鏡に映った自分を描いたものだとか。知らなかった。
5月19日まで この美術館にはもう行くことはないかな。
美祭撰@加島美術
https://www.kashima-arts.co.jp/
毎年GWのお楽しみ。何百万円もの絵画を買うという世界(それどころか、数万円数千円だって買えない)とは無縁なので、少々気後れしながら入るが、今年も堪能。野長瀬晩花や小早川秋聲という画家も知る。秋野不矩の猫、柴田是真の鍾馗と登龍もよかった。5月6日まで。
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