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2019年04月16日08:31

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こんな例の腰痛

13日(土)に来られた患者の腰痛です。

男性   54歳

趣味の一つにマラソンがあり、年間スケジュールの中に各地の市民マラソンが含まれています。
最長は120キロマラソンとかうれしい顔
無論、体形的にはスリムで足首や膝に負担のかかる体重ではなさそうです。

「階段の上りや走り切ってしまえば痛みは出ないのですが
走りはじめに腰痛が出ます」

押圧検査で前腕や上部僧帽筋を押さえて前屈していただくのですが、腰痛が出て
前屈は不可能です。
腹臥位で脊柱の変位を診てみると、上部胸椎は左変位を起こしており
脊柱全体に硬直が手指に伝わってきます。
腕を振って走りますので腕の疲労が肩甲骨内の棘下筋や大・小円筋にも伝わっています。

脊柱を頭蓋骨から仙骨まで真っ直ぐな状態に持って行く必要があり、
それぞれの痛みを伴う硬直を解除していきます。
棘下筋はもちろんですが、脊柱の棘突起・横突起間の多列・回旋筋の硬直を
胸椎1番から腰椎5番まで解除していきます。
棘突起上や棘突起間の痛みを伴う硬直を解除しなければなりませんが
各椎間板の硬直解除には別のテクニックが必要になります。
臨床していけば、或いはテクニックを学んでいれば気がつくことになります。

最終的には、柔軟性を失った各椎間板の緊張・硬直にあったものと思われます。
各種画像を見ても椎間板までの緊張は写りはしないでしょうし読み取ることも出来ないでしょう。
電気・湿布・マッサージ・鍼などのリハビリ技術では、半年・1年と医療機関に通い続けても
診方が異なるために改善できるものではありません。

各椎間板の硬直が招いた結果で、各椎間板のクッション性が失われていた事になります。
走り込み練習後のケアやメンテナンス不足ですが、ケア方法は見つかっていません。
自らの手の届く範囲ではありませんからメンテナンス以外には症状を消す方法は無い?
のかもしれません。

NHK「ドクターG」の上級指導医は言われていましたが、問診から身体内部を読み取ることが
大事で、その次に視診・触診があります。
慢性期医療を身に付けるには相当の時間を必要とします。
脳内や心臓関連の手術に相当する技術が必要とされるものと思っています。
故郷に帰りブレーンとなってくれる者達と論議を繰り返しながら不足しているであろう
知識の補いや新たな技術の開発に取り組んでいきます。

孤軍奮闘には、メンタル的に限界もあり周囲の雑音を取り除いてくれる仲間が必要です。
昨日は、宅配業内で手を当てるだけで「痛みは消え身体が楽になる」ことを
目を丸くして「どうして?」と不思議がっておられましたが、痛み等の症状が
その場で簡単に取り除ける方法が広く世の中に知られる必要があります。
現代医療の中に「慢性期医療」が組み込まれるべきで、症状を取り除くには
研修医同様に多くのモデル治療が必要になります。
メデアでは医療の危機的状態を取りあげられていますが、命・健康に関わる全てを
医療に「丸投げ・ぶら下がり」を、私達は考え直す必要があります。
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