『アイヌ文化フェスティバル』

　『アイヌ文化フェスティバル』は楽しくて面白くて、創作の発想にも繋がった。
　アイヌの漫画を描いた樹るうさんのリツィートで知ったのだが行けて良かった。

◎基調講演「『ゴールデンカムイ』から知る・楽しむアイヌ文化」中川裕
　『ゴールデンカムイ』は名前だけで一ページも読んでいないのだが、それでも興味深く漫画を読みたくなった。
　漫画の絵やセリフからアイヌの生活や言葉を紐解きとても判りやすかった。
　そして、この漫画が真摯に描かれているのを知った。
　中川氏が監修に入る前に作者が描いてきたアイヌ少女アシリパの狩猟姿がアイヌ本来の姿だったので、作者の深い理解に感動して監修を引き受けたそうだ。その姿の写真はおそらく一枚も残されてはいないのにちゃんと描かれていた。特に杖も持っていたのがそこまで調べていたのが凄いと。
　女性が狩猟をしていたかも調べたが、実例はあって珍しいが間違いではない。
　また、女性が刺繍のあるマタンプシを頭に巻いているのも、元々は男性の物であったが、明治中期以降は女性も巻きだしたので物語の時代には合っているそうだ。
　カムイの概念を的確な絵で表現しているそうだ。

　アニメの監修もしているのだが、そこでは漫画では描き切れない仕草の動きを取り入れているそうだ。
　首の後ろに守り神が出入りする穴があるので、貰った物をおすそ分けとして首の後ろに回す仕草や、お礼をする時の腕の動きなど。　

　しかし、むろん漫画なので、全てが事実通りではなくフィクションも沢山あるそうだ。それも研究者としても面白いそうだ。
　アシリパはナウシカのようなポーズをしているところがあり、ナウシカ的「超少女」なのかもだそうだ。

◎アイヌ文化公演
　口承文芸　弓野惠子
　音が響いていた。

　古式舞踏　阿寒アイヌ民族文化保存会
　ダンスのヒントを得られた。

　ムックリ演奏・体験
　このフェスティバルではムックリが配られていたのだが、その弾き方の講習もあって、　なんとか音が出るようになった。

　写真はアイヌの民族衣装を着て、ムックリを鳴らしているところ。