違和感あり

■無冠の羽生前竜王、肩書「九段」に　日本将棋連盟が発表
(朝日新聞デジタル - 12月25日 16:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5433396

本人の意向で九段を名乗った前例は、谷川九段にある。名人失冠から程なくして
前名人を返上したのは1985年だっただろうか。本人のコメントはなかったように
記憶しているが、特別扱いを拒否した潔さのようなものは伝わった。今回の羽生も
同じような心境と推測している。実績からすると平九段はおかしいし、周囲も気遣うところだが
本人的にはタイトルを持っていないのだから同列の九段が当然の気持ちかもしれない。
実は羽生九段の呼称に一番納得していないのはファンの側だろうと思っている。私も
其の１人。
さて、もうひとつ前例として、突出した棋歴を有する棋士が50歳を越えると現役中に
永世位を名乗ることが許される。最初は大山十五世名人、次に中原永世十段、
米長永世棋聖。中原が十六世名人でなく永世十段とされたのは、まあ、格に違いが
あったからだろう。流石にこちらのほうは周囲の圧力もあるだろうから、羽生も
辞退し難いと予想する。とすれば何をセレクトするのか。其の頃には通算勝ち数も
大山を抜いているだろうから、永世七冠が適当かもしれない。