ランチを終えた僕たちは、公園のそばに駐車されていたバスに三々五々、乗り始めた。
バスが発車すると、すぐ郊外になって公園のそばにまだ新しい小さなロシア正教会が建っている(写真)。
土曜日だから、礼拝日でないのか、人気が無い。
◎沿道にルピナスが花盛り
僕たちはこれからブッセ湖(チョーブロエ・オゼーロ)への向かう。そこは、ワイルドフラワーの群生地だという。コルサコフからバスで、1時間弱の旅である。
車窓から見ていて、驚いた。かつてニュージーランドの沿道で見た青紫や薄紅色のルピナスがあちこちに咲いている。ルピナスは、樺太の自生種ではないので、誰かが種子をまいたのだろう。
バスは時速80キロ超の猛スピードで走っているので、写真を撮ってもぶれてしまってあまり良く写らない(写真)。ルピナスは沿道にしかなく、朝に訪れた富内湖(トゥナイチャ湖)湖岸には咲いていなかったし、後に訪れたブッセ湖湖畔にもなかった。
◎LNG基地が見えた
当然に「雑草」だから、自然保護当局が見つけ次第、引き抜いているのだろう。
それにしても、南樺太でルピナスを見るとは思わなかった。
途中、遠浅の海の向こうに船体横腹に「LNG」と大書きしたタンカーとLNGタンクの基地が見える(写真)。
現地ガイドのバレンティンさんによると、北サハリンから来ているLNGだという。「サハリン1」と日本も開発に参与した「サハリン2」は、極東ロシアの数少ない天然資源だ。
ここに運ばれてきたLNGは気化されて、ユジノサハリンスクなどにパイプラインで送られているのだろう。
◎オオハナウドの大群落がお出迎え
これから向かうブッセ湖は、富内湖同様、海跡湖である。旅行案内書などには天然のカキが獲れるというが、行ってみてもそうした人はいなかった。
ブッセ湖に着くと、初めて晴れてきた。土曜日でもあり、バーベキューを楽しむグループが三々五々歩いていた。
まず迎えてくれたのは、オオハナウドの大群落である。これほどのオオハナウドの群落は初めて観た。壮観、である(写真)。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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