いま、パリで開催中の日本の縄文美術展がすごい反響になっているらしいが、【芸術は呪術である】といって、1960年代から「人間の根源・本質は縄文時代にある」、「縄文サイコー!」と唱えていたのが岡本太郎だ。
あべのハルカス美術館で開催中の「太陽の塔」展に行ってきた。
初代太陽の塔の黄金の顔(現物)公開が目玉だが、展示の最後に太郎の描いた作品のコーナーがある。
岡本太郎の絶筆となった「霊人」。死ぬ前でもこれだけぶっ飛んでたのかと感嘆する。
「老いるとは衰えることではない、年と共にひらき、ひらききったところでドウと倒れるのが死なんだ。」(岡本太郎)
また、
コーナー奥(中央)の大作「愛撫」の前方に横たわっている彫像は「愛」という作品。
向かい合う男女は抽象化され巻貝のような胎児のような勾玉型をしている。男の一部は角ばっているが女はやさしい丸みがあり、おっぱいやおしりのカタチにもみえる。
両者は体をくの字に曲げて互いを愛おしむように見つめ合っている。そしてパズルのピースが合わさるように互いの凸凹を重ねてひとつになることを夢想しているよう・・
太郎のロマンチシズムを感じることができる作品だ。
ログインしてコメントを確認・投稿する