ジェフ・ケラー
セントルイス・カージナルスのマーク・マグワイア選手が1998年に70本のホームランを打ったのは圧巻だった。
彼はそれだけエキサイティングな選手なのだ。
しかし、同じ年にマグワイアが155回も三振しているという事実を、あなたは知っているだろうか。
彼はそれまでの選手生活で457本のホームランを打っているが、1259回も三振している。
つまり、彼の場合、三振の数はホームランのほぼ3倍に相当するというわけだ。
史上最高のバスケットボール選手の名前を挙げるとすれば、あなたは誰を思い浮かべるだろうか。
おそらく多くの人がすぐにマイケル・ジョーダンの名前を挙げるはずだ。
私もそうだ。
では、こんな統計を紹介しよう。
マイケル・ジョーダンの生涯得点率は5割、言い換えれば、彼がプロとして放ったシュートの半分は、「失敗」に終わったことになるのだ。
もちろん、この法則はスポーツだけにあてはまるわけではない。
芸能界のスターやマスコミに登場するパーソナリティも失敗と無縁ではないことは周知のとおりである。
多くの役者は10年も15年も下積みの生活を経験し、何百回も断られた末にようやく役をもらい、活躍の糸口を見つける。
しかも、ある程度の成功を収めたあとでも、時おり失敗作を経験する。
これらの人たちは、成功とは大部分が粘り強さの問題であることを認識している。
つまり、挑戦を続け、自分の能力を開発し続け、途中で軌道修正を続ければ、成功するのである。
ベストセラー『ガルシアへの手紙』の著者、エルバート・ハバードはこう言っている。
「人間が犯しうる最大の過ちは、過ちを犯すのを恐れることだ」と。
あなたに必要なのは、もっと多くの打席に立つこと、もっと多くのオーディションを受けること、もっと多くの見込み客を訪問することなのだ。
《成功するために失敗の回数を増やす》
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失敗する回数が増えれば増えるほど、失敗がそんなに怖くなくなってくる。
失敗への耐性や抵抗力がついてくるからだ。
目標や目指す方向が決まっている人にとっては、失敗は長い道のりのなかの単なる一里塚にすぎない。
失敗を恐れる人は、他人の評価を気にする。
失敗するとカッコ悪いとか、みっともないと考えてチャレンジができない。
かくして、チャレンジしないかわりに、失敗も少なくなる。
成功するためには失敗の回数を増やすこと。
失敗耐性を身につけ、目標に向かって何回でもチャレンジ。
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