内館牧子の「終わった人」を読んだ。決してエリートサラリーマンではないが、自分に移し替えることができる。仕事が好きで只管打ち込んできたら、もう、定年、次の自分の価値を見出せないでうろたえる。あとは死を待つだけ、書いてあることはもっともだが、それならどうすべきかがない、最後卒婚の流れで終わる。みじめと考える時期で終わってる。やがてみじめとさえ考えられなくなってそれでも生きていく、時々昔の自分を思い出し今の自分を悔いる。この人間の生きがいとは何かを突っ込んでいる人がまだいない、ただ、この状態を描いている人ばかりで、だからどうすればよいかがわからない、衰える脳を持ちながらどう生きればよいのか、そこに幸せはあるのか、誰も書いてはくれない、
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