mixiユーザー(id:3102427)
2018年07月22日16:03
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“ルーヴル美術館展 肖像芸術 ―人は人をどう表現してきたか”＠国立新美術館
ルーヴル展…
この手の展覧会､何度か日本に来たよな〜 現地にも行ったし…
で？ 今回は特に｢肖像芸術｣にスポットを当ててって？
ん〜〜 コレは行かなくてもいいかぁ〜？
当初の私はこんなだったのだけれど…
気力がビュンッ！といきなり覚醒したのは､
アンテナにこの情報が引っ掛かった時！
オフィシャルサポーターが高橋一生？！！
音声ガイドの声が高橋一生？！！
友人に誘われ、即、同行を決めたのは､
正に！一生さん目当て！！
6/27(水)
同い年とちょっと先輩の3人で待ち合わせるも、
お互い､少〜〜しボケが入ってキテルなぁ〜と
3人で実感する出来事があり、
｢お互い、ソレを自覚しようネェ〜！｣と戒め合いつつ、
10：00 開場30分後に入場。
思いのほか空いているが､音声ガイドを借りるコーナーにはシッカリ列が！
さすが！ 今をときめく俳優
！
一生さん、かなりこの展覧会に貢献してると思うよ〜
もちろん私もお借りして。
耳元で一生さんが囁く…
音楽も鑑賞のBGMにいい！(以下、♪で表示)
作品は基本的に人物の肖像。
絵画、彫刻、デスマスクなど様々なジャンルの「肖像」が約110点。
プロローグ： ♪ｺﾞｰﾍﾞｰﾙ､｢古代のメダル｣(ﾌﾙｰﾄ)
マスク―肖像の起源
エジプトの出土品2点。
マスクと言えばまずはエジプト！
1． 記憶のための肖像 ♪ｼﾍﾞﾘｳｽ｢組曲:ﾍﾟﾙｼｬｻﾞｰﾙ王の饗宴｣
原初の肖像の目的は､
自身の像を神に捧げ､信心の証として自らを像に刻む｡
そしてまた、刻まれた人間を記憶に残す事。
それは、写実的でありながら理想的な自分を造形化。
興味深いのが､
ﾌﾞｰﾛｰﾆｭおよびｵｰｳﾞｪﾙﾆｭ伯爵夫人ｼﾞｬﾝﾇ・ﾄﾞ・ﾌﾞﾙﾎﾞﾝ＝ｳﾞｧﾝﾄﾞｰﾑ
14世紀後半〜16世紀西欧では、王侯貴族の墓碑として流布した
｢トランジ｣と呼ばれる｢腐敗屍骸像｣。
その｢トランジ｣彫刻１点。
死後何日も経過した様相の腐敗した女性像。
やせ衰え､体に穴､蛆虫や爬虫類が這う。
下腹部にとぐろを巻いたように､むき出しになった大腸。
なんとも悪趣味な｢トランジ｣…
以下「芸術新潮「ルーヴル美術館の秘密」2004年1月号より｡」
キリスト教では、肉体の腐敗は罪の証とされた。
しかし、罪の証は、また告解の証ともなった。すなわち、
無残な死に姿であればあるほど故人は生前罪を犯したのであり、
それを半永久的な石の像として刻ませることは、
罪を半永久的に告白していることになる。
告解すれば罪は軽くなる、というのもカトリックの教え。
しかも、無残な墓像を前に哀れんで祈ってくれる人が多いほど
故人の罪はさらに軽くなるし、祈る人自身の罪も減少する。
トランジ墓像には免罪の効果もあった。
だから、免罪符の発行がルターにより否定されたとき、
プロテスタントのみならず、カトリックにおけるトランジ像も
しだいに変貌を強いられていく。
人は色んな事を考えるものだなぁ〜
2． 権力の顔 ♪ﾊﾞﾃｨｽﾄ=ﾘｭﾘ｢町人貴族｣(ﾊﾞﾚｴ音楽)
肖像は､見せたい自分を刻むようになってくる。
神､歴史上の英雄､偉人に模した権力者像が現れる。
ナポレオン3様 ♪ﾍﾞｰﾄｰｳﾞｪﾝ｢交響曲 英雄｣
若きリーダー、皇帝、
そして人生の終焉･失意のデスマスク。
―幕間劇 持ち運ばれ拡散する肖像― �機´�
コイン、メダル、装飾品としての肖像
3． コードとモード
肖像､肖像画の需要が拡大。
貴族､裕福な商人､地域の名士､役者､婦人･子供たち…
《女性の肖像》､通称《美しきナーニ》♪ｱﾝﾌﾞﾛｼｵ｢ｳﾞｪﾈﾂｨｱ風ﾊﾟｳﾞｧｰﾇ｣(ﾘｭｰﾄ)
これが、本展の目玉作品！
確かに美しいし､どの方向から観ても目が合わない､と
ミステリアスな絵でもあるけれど…
ん〜〜〜
モナリザと同格に語って欲しくはナイなぁ〜〜
一生さんが､最も興味深く思った作品が、
性格表現の頭像 メッサーシュミット
とのこと。
さすが！ 役者！！
こんな､様々に性格&感情表現した頭像が
ルーヴルにはいくつも並んでいたように思う。
現地でさぞ楽しまれたことだろう。
エピローグ
アルチンボルド―肖像の遊びと変容 ♪ｺﾞｰﾍﾞｰﾙ､｢古代のメダル｣(ﾌﾙｰﾄ)
｢春｣
｢秋｣
有名な、奇異な肖像画。
＜実物の描写＞という役目から肖像画が解き放たれた最終形態だろう。
結局、
いつものようにこれが好き〜っ！
と思える作品とは出逢えず、
｢音声ガイド｣ありきの展覧会鑑賞、となってしまった。
それでも、
｢英雄」をBGMに観るナポレオン戴冠の図。 贅沢な時を過ごした。
出口を出ると、こんなボードが。
一カ所だけ四角く穴が空いていて、
観てきた古今東西の名肖像画に自分の顔を加えて記念写真！という趣向。
みなさん楽しんでいた。
最近の美術展、
色々､展示やら音声ガイドやらに工夫満載！
それも今の美術ブームに拍車をかけているのだろう。
また、素敵な音声ガイドに釣られて、
通常ではパスしてしまう展覧会にも行ってしまうかも、である。
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