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2018年07月11日13:19
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カプセル兵団超外伝吉久直志プロデュース ＜アクティブイマジネーション朗読劇 #4 & #5＞
6/9(土)＠ワーサルシアター八幡山劇場
ケルト神話、古事記日本書紀、に続く大作。
カオスゥ〜〜ッ！なインドの､
八百万どころではない膨大なヒンドゥーの神々の物語を､
“語り”だけで小さな劇場いっぱいに展開してくれるというのだ。
ちょっと気になる俳優｢首藤健祐｣さんのご出演に釣られ
前々公演のケルト神話でこの朗読劇に初めて出逢い、
潔いほど最低限度の人為的効果で､いや､だからこそ
観客それぞれのイメージの中の壮大な神話の世界を､その脳内に
際限なく拡張し膨張させられるのだ！と感動した。
そして日本神話を経ての､今公演である。
【声優編】『インドの神の物語』〜ヴェーダ聖典､ブラフーマナの神々〜
13：00〜15：10
10人の声優が80人前後のキャラクターとなって
世界の創世から､神々が跋扈し、善悪が生じ
最高神をブラフマーとし、ビシュヌ､シヴァの3柱の神を軸に
神々の世界の大勢が決定されるまでが描かれる。
最高神ブラフマー
シヴァ神
ヴァルナ神
120分､怒涛のような台詞の応酬！かつアドリブ満載で
内容は膨れ上がり… 10分超過して終演。
みなさん、ド〜〜ッとお疲れになった事だろう。
それでも130分、みなさん本当に愉しそうに演じていた。
魅力的なインド神話体系、
ヒンドゥー､ゾロアスター他､多数の宗教が混合再構築されたカオスの世界を
素人にわかり易く展開して下さったみなさんにただただ感嘆！感謝！！
個人的に大好きなガネーシャさん。
この象の頭…
本当の頭を間違えて切り落としちゃった父親が､
慌てて近くに居た象の頭をくっつけた結果だったのねぇ〜
おっかしいよね〜〜〜
【舞台役者編】『ラーマーヤナ叙事詩 インドの神の物語2』
17：00〜19：20
10人の舞台役者が60人前後のキャラクターとなって
ヴィシュヌ神が人間に化身して産まれた王子｢ラーマ｣の物語を
声の演技で繰り広げる。
ホンットに簡単に要約すると、
諸事情あって森で暮らすラーマ王子が妻を悪魔に奪われ
猿の王｢ハヌマーン｣と鳥神｢ジャターユ｣の助けを得て
悪魔の本拠地の島｢ランカー｣(セイロン島といわれているそう)に
奪還に行く｡ という話だが、これ、古代インドの大長編叙事詩で、
上の話を軸にしつつ、膨大な枝葉末節が繁茂する。
古代､広いインドに伝わる様々な英雄譚や怪異譚などを
とにかく集め繋ぎ合わせなんとか1つの物語に、
力技で押し切って固めてしまった、という感じである。
10人の俳優さんは全力で、そんなカオスの世界を、
演技という強力な表現手段を封じられながら、
台詞のみで、観客の脳裏に繰り広げていく。
120分を20分もオーバーするも観る者に息も付かせず…
いやはや、面白かった〜〜
こちらもアドリブ満載で､演者も思い切り愉しんでいるようだった。
それにしても…
高校時代､世界史の授業で学習した
｢マハーバーラタ｣｢ラーマーヤナ｣に関する数行は
実はこんなに深く広く面白い物だったんだねぇ〜〜。
もうひとつ興味深かったのは、
同じ演技者であるが、声優と舞台俳優との違いが
はっきり見えた気がした。
声優は､キャラクターに限りなく自分を近づけていく。
俳優は､キャラクターを限りなく自分に引き寄せる。
そんな感覚の異なる、2つの魅力的な世界。
次はどこの神々の物語を魅せてくれるのだろう？
期待大！
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