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2018年07月09日21:03

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掻く・描く・書く

最近、コンスタントに馬に乗っている私だが…

実は､
本性は“ものぐさ”で、家に引き籠もってぐだぐだしているのが大好きな私を、
自分を駆り立て､鞭打って馬場に向かわせる原動力がある。
それは、身近に居る､それぞれ Out-put に輝く3人。
この3人の真摯な努力とその成果に触れ､刺激を受け、
自身の怠惰を恥じ、乗馬クラブに予約の電話を入れるのだ。

掻く：大学の同期　Chaさん
『FLAMENCO』by 佐藤桂子ｽﾍﾟｲﾝ舞踏研究所
6/16(土)＠カメリアホール(亀戸文化センター)
大学1年の最初の授業で偶然隣り合って座ったのが出逢い。
それから4年、彼女の下宿は､遠い自宅から通う私の定宿の1つと化し…
そして卒業。
郷里に帰り､結婚し､子育てがひと段落した彼女が
フラメンコを始めたと聞いてビックリした！
｢なんでフラメンコ？｣という問いに
｢近所の文化センターで開講されてて､いつからでも入れるスポーツ関係の講座が
これだけだったのよ～｣とのこと。
そんなきっかけで始めたが､彼女に合ったのだろう
ちょっと体を動かそうと始め､はや20年近く…
郷里から東京に居を移してからも教室を見つけ､続けた。
何度か発表会も観に行き、
回を重ねるごとに素人目にも巧くなっていくのがわかり
今公演。

彼女のソロの演目は｢Caracoles(ｶﾗｺﾚｽ)｣
カラコレスとは、スペイン語でかたつむりの事で、
初夏の風物詩として食べられ､町の角々でかたつむりを売る屋台が出､
その売り声もまた風物詩。
このかたつむりの売り声をもとにした曲。
(以下の写真は彼女とはナンの関係もありません｡)

フラメンコは欧州で虐げられたロマの民の情念の踊り。
教室に通えば基本形は教えて頂けるらしいが､
本質はアドリブである。
歌(カンテ)をメインにギター他の楽器が奏でる独特の音楽に乗って
彼女の手が､足が､
放った想いを拡散し､また自身の中に包み込むように､空を掻く。
もう一曲は｢Sevillanas(ｾﾋﾞｼﾞｬｰﾅｽ)｣スペインの盆踊りという群舞｡

いやぁ～～！
広い会場。　満員の観客の前でよく踊った！！
がんばって続けた成果だねぇ～～～

終演後、一緒にお祝いディナー。
スペイン郷土料理｢タベルナパタタ｣＠亀戸

“スペイン”をここまで引きずって､彼女の頬はまだ昂揚していた。
そんな彼女の達成感は、乾杯で伝わり、
ワインと料理を本当においしくしてくれた。

描く：マイミクで馬術部の先輩　美々婆々さん
“第23回県展女流選抜展”＠みなとみらいギャラリー

6/30(土)

ず～～っと描き続けてもう数十年！
いつもいつも､スゴイと思う。

何かをがんばって光っている主婦は､
家族の理解があるから､とか､経済的に余裕があるから､
私はそうではない､と自分が何もしない言い訳にする人を見るけれど、
トンでもない話だと思う。
彼女らも全く普通の主婦。
家族の理解を得るため、必要な経費を絞り出すため、
本当に弛まぬ努力を､日々､続けているのだ｡

　　　　　　　　　　　　『a tune』by 片野栄子

『LUMIERE』by 中山ラヴィ(私、彼女の絵の大ファンなので､載せさせて頂く)

女流画家の展覧会らしい、
たおやかな空気の漂う､落ち着いた展覧会だった。

書く：我が妹
“第58回紫雲書展”@セントラルミュージアム

7/6(金)
妹の書道も、継続こそ力！の典型。
生来、不器用な彼女はとにかく努力家である。
一歩一歩進み、そしていつか、目的に到達する。
素直に自分の妹を認められるって､齢を重ねたお陰かな？

中学時代の書道の教師に､
子育て卒業が見えた頃､改めて師事し､
この会に入会、｢同人｣に認定され今に至る。

「李白一斗詩百篇　長安市上酒家眠
　天子呼来不上船　自称臣是酒中仙」(杜甫　飲中八仙歌一節)

この1点、101枚書いたうちの1枚とか…
クゥ～～～　私にはできない！
小中学校定番の､冬休みの宿題の書き初め。
清書用の長い半紙を5枚ほど配られたが、
3枚も書けばイイかと…
その内から何とかみられるモノを提出してホッ…
私と書の関わりはそんなものだった。

小品コーナーは､自分で趣向を凝らして、
書きたい文字を素敵に表現するという。
紙や額縁も凝って創る嬉しさがコーナー全体に溢れている。