地震の翌日。いつもと同じ朝

M6の大阪北部地震が起きた翌朝。JRや私鉄全線も通常運行に戻り、車内ではスーツ姿の男性、きれいな服の女性、就活の学生など。みなスマホをいじっている。すっかり地震前と同じ光景に戻っていた。
昨日ほんとうに地震があったの？あの恐怖体験は夢だったの？と疑ってしまうほどふつうの朝だった。都市部ならではの恐るべきリカバリーともいえるが、それは夜を徹して復旧作業に携わってくれた多くの人たちのおかげだとみんなわかっているのだろうか？

その夜W杯の予選リーグ日本対コロンビアがあり、日本は奇蹟の初戦突破。その試合中継のあとに大阪道頓堀に繰り出して騒ぐ若者の映像が映った。東京ならわかるけど大阪でもこれだけの人が騒いでるのには驚き・・。家では母親が地震でぐちゃぐちゃになった部屋の片づけで疲労困憊してるはずなのに彼らには関係ないのだろう。


もちろん、W杯のグループリーグ初戦で日本がコロンビアに2−1で勝利したことはすごいことだし明るいニュースだ。
W杯で初めて南米のチームを破ったアジアのチームとして世界も驚いているようだ。アイスランドがアルゼンチンに引き分け、メキシコがドイツに勝ったことと同じくらいの大金星！

開催の2ヶ月前にハリルホジッチ監督を更迭し、西野朗監督に侍JAPANを託した日本サッカー協会。正気の沙汰か？？と思ったけれど、その選択が間違っていなかったことが今回の大金星で証明されただろう。
ハリルホジッチは90分間走り切れる体力をもち現役で試合に出続けている選手にこだわって、所属チームであまり出場機会のない古参のメンバーを起用しなかった。

また彼の求める戦術と日本のプレースタイルとの乖離があったとも言われている。案の定西野監督に替わってから、本田、香川、岡崎ら古参のメンバーが招集され、ハリルJAPANでアジア予選突破に貢献した若手の浅野や井手口は選ばれなかった。

しかし西野JAPANは香川の起用でミラクルを起こした。落ち目と言われた香川や本田自身もしっかりとその起用に応えたのはすごいと思う。ただ、W杯の世界レベルからすれば彼らのテクニックや身体能力は普通なので、決勝リーグに勝ち進むまでは期待できないと思うが、W杯にも運・不運があるので、初戦でコロンビアに勝った強運を維持しつづけてくれれば化けるかもわからない。


ぐちゃぐちゃになった家の後片付けもなんとか終わったし、電気ガス水道が使えることがありがたい。あたりまえの日常が送れることが本当にありがたい。

余震がくると飛び起きる。寝不足の夜が続く。
そんなときにテレビをつけると、時差6時間のロシアW杯の中継を朝方までやっていたりして・・・
そこで参加国のイケメンですごい選手を見つけると、ちょっとうれしかったりする。