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2018年06月19日16:59

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まさか北摂で地震が

昨日6月18日(月)午前7時58分ごろ、大阪府北部で震度6弱の地震があった。

気象庁によると、震源の深さは約13キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6.1と推定される。震源地は大阪の北部を走る有馬高槻断層ではないかと言われているが、いわゆる「北摂」(大阪府の中でもおしゃれでリッチな人が多く住む)と言われる地域(高槻市、茨木市、箕面市、など)に被害が集中。「北摂」にはもちろん豊中市も入る。

死者は5名。小学生とお年寄り。一瞬でブロック塀や家具の下敷きになった。
マグニチュード6弱では建物の倒壊などはないが直下型でしかも都市部で起こった地震ということで、来るべき南海トラフ大地震についていいシミレーションができたのではないだろうか。

・・と落ち着いて書いているが、こんな強い揺れはなかなか経験することはない。大阪府で震度6弱を観測したのは観測態勢が整った1923年1月以降初めてだそう。私も阪神大震災以来四半世紀ぶりの揺れに腰が抜けそうになった。

阪神大震災のように早朝と違い、通勤時間帯の地震であったことから、電車の脱線など大事故になりかねなかったが、それがなかったのは不幸中の幸い。しかし乗客の安全確保、路線の点検のためJRも私鉄も地下鉄も一斉に運休。移動手段をなくした人々が街にあふれ、出勤難民、帰宅難民が多く出た。昨日はみんなヘロヘロになって家へ帰り着いた。

また製造設備の被害などで、多くの工場が稼働を停止したほか、小売りや飲食店も営業中止に追い込まれるなど企業活動に大きな影響が出ている。
(高槻市にはpanasonic、明治、ニチレイフーズなどの工場があり、いずれも稼働停止を余儀なくされた。)
正常化の動きも出ているが影響はインフラや幅広い産業に及んでおり、完全復旧には時間がかかりそうだという。

さて政府の地震調査委員会は、かねてより懸念される南海トラフ地震について「マグニチュード8以上が30年以内に60〜70%の確率で発生する」とアナウンスしている。
昨年末は北海道東部・千島海溝沿いにも巨大地震のリスクを指摘。「マグニチュード9クラスが起こる可能性は30年以内に7〜40%」と発表し、大新聞の1面を賑わせた。

そして、南海トラフ大地震が起こると、被害損失は1410兆円 (長期推計) にも及ぶとも予測されており、、もうこれは「国難」レベルだ。
 しかしそのような警鐘は、効果的な注意喚起になり得ない。いつ起こるかわからない大地震に対し、行政が莫大な予算をかけることも難しいし、市民意識レベルでもずっと警戒していることは難しい。

「天災は忘れたころにやってくる」とはよく言ったもので、阪神大震災が寝耳に水状態で神戸で起こったその教訓は関東の人たちにはあまり伝わらず、完全に忘れられていたころに東日本大震災が起こった。大津波と原発事故が多くの人々の住む場所を奪い、さすがに誰にとっても一生忘れられない震災となったが、それでも九州地方の人にとってはまだまだ他人事ととらえていたと思う。そうしたら熊本地震の襲来だ。そうやって順繰りに人々への注意喚起が(実際に地震被害に遭うことで)行われていくのだろう。天または地球の意識によって・・・

そんな凄惨な震災に比べ、大阪北部地震などたいした規模じゃない。それでもあの爆発音とともに激しい縦揺れが襲ってきたときは、阪神大震災の記憶が甦った。地震がくる数秒前にスマホの警報が鳴るというが、私の記憶では警報が間に合わなかったもしくは同時だったと思う。恐怖で机の下に身を隠したと同時に食器棚の扉が開いて食器が雪崩落ちてくる。この光景も阪神大震災で経験済みだ。経験済みなだけあって事後の対応は落ち着いていられたがそれでも余震がくると怖くて心臓がばくばくする。

「なんで北摂やねん?」「なんで一生に2度もひどい地震に遭わなあかんねん!?」と突っ込む気力もなく、ただただ日頃の防災意識のなさを反省。
東日本大震災や熊本地震のことを大阪人はやはり他人事のように傍観者として見ていただけなのだなぁ・・・と。



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