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2018年06月17日22:11

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週報(18/06/12〜) 文化庁メディア芸術祭2018

昨年の文化庁メディア芸術祭は普段の2〜3月ではなく周期がずれて9月後半に行われた。
転職活動の末期で忙しい時期だったこともあり、記憶の中にはあったのだが気づいた時は既に最終日。 行かれずに終わってしまった。
今年も周期ずれは治らずに、9ヶ月後の夏開催となった。
場所は昨年がイレギュラーだったのか、新宿から元の新国立美術館に戻った。
 
今回はいつもとは趣向を変えて、イベント主催側の"コミュニケータ"の人と鑑賞する「おしゃべり鑑賞」という方法で見て行く事にした。
一人だけで見る時には気づかない、新たな面を発見することができるだろうということで。
予想外にいろいろな裏話が聞けて面白かったので、行かれる方はお勧めである。
 
まずは入口に大きなスクリーンで流されていた映像が、今年のアート部門の大賞「Interstices / Opus I-Opus II」である
大スクリーンで流される単なる環境映像といった趣なのだが、ずっと眺めていると幾何学的な四角や線が現れる。
自然のリズムと人工的な図形の映像の対比という作品ということで、今回の審査委員の中でも最初は目立った反応はなかったようなのだが、優秀作品を絞り込むにつれてダークホース的に評価が高まって来たらしい。
http://festival.j-mediaarts.jp/works/art/interstices-opus-i-opus-ii/
https://vimeo.com/216725934
 
映像作品として、かなりの人の興味を集めていた作品が「進化する恋人たちの社会における高速伝記」というものである。
人の一生を90秒程度に見立てて、「人間社会を模した進化生態系シミュレータが自動的に作り出す、高速で展開する人生ドラマを鑑賞する作品」との事。
youtube上では音声は英語だが、この作品の日本語音声版が流されていた。
音声には「人の生死」「恋愛状況(片想い/両想い ただし同性愛も含まれる/失恋)」「結婚/離婚/独身謳歌/子供の誕生」といったイベントの音声がひっきりなしに伝えられるシュールな内容である。
http://festival.j-mediaarts.jp/works/art/rapid-biography-in-a-society-of-evolutionary-lovers/


 
アニメーション部門の大賞となった「この世界の片隅に」は上映会は別に行われており、この会場では短縮版の上映と絵コンテが置かれていた。
私自身、今週末にTOHOシネマズで行われるトーク付き上映会に行きたいと思っていたのだが、PC故障により応募できず涙を飲んだ。
この映画自体は、まだ公開中なうえに、年末に長尺版が公開されるようなのでそのタイミングで見に行けば良いかと思っている。
 
エンターテインメント部門の大賞として、「人喰いの大鷲トリコ」が選ばれた。
PlayStation4のゲームだが、通常版ではなくこの会場でしか体験できないVRデモ版が置いてあった。
ただし、一人あたり15分のデモプレイということで、体験するのは非常に困難。
ゲーム自体もあまり面白そうでなかったので、バスした。
その代わりに、出口近くのスクリーンには実物大の大鷲トリコが映されていた。
このトリコはプロジェクションマッピング状態なのだが、トリコが大好きな食べ物を近くに持っていくと画像としてトリコが反応する。
 
その代わりに、同じくVRデモとして置かれていた「Dust (Mária JÚDOVÁ)」を体験した。
Trailer動画のようにダンサーが躍っている画像と、私自身の周囲にいる実際の人がCGとして映像として流される。
Trailer動画では荒い画像のように見えるのだが、VR画面を通してみると逆に高精細な画像に見えて驚いた。
年々VR動画の進化には驚かされる。


 
私の中での今回のヒットは、大賞には選ばれなかったが、そこそこの人気を集めていた「INDUSTRIAL JP」である。
「町工場で稼働している工作機械の動画と音をトラックメーカーがクラブミュージックとしてリミックスする」といったものである。
DJ TASAKAが関わっているのか…と今まで把握していなかったので驚いた。


 
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写真: 入口看板, 大鷲トリコ(実物大), Dust(VRデモプレイ中)
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