ポター原作「ピーターラビット」の実写映画だ。
原作を読んだことはないのだが、ポターの「ピーターラビット」の設定は引き継ぐものの、かなりアレンジされた作品になっているようだ。
イギリスの田園地域に暮らす野ウサギのピーターラビットは、三つ子の妹、従妹のベンジャミンと暮らしていた。
5匹はたびたび、近所に住む偏屈な老人マグレガーが耕す小さな畑から野菜を盗んでいた。
ピーターたちの父親はかつて、畑から野菜を盗み出す際にマグレガーに捕まってしまい、ミートパイにされていた。
そんな事もあり、野ウサギとマグレガーは仇敵の間柄になっていた。
ある日、ピーターは野菜を盗み出すのに失敗し、マグレガーに捕まりそうになった。
すんでのところを、マグレガーの隣人ビアに助けてもらうのだが、畑に置き忘れた父の形見のジャケットを取り戻ってマグレガーに再び捕まってしまう。
ところが、マグレガーはピーターを捕まえたまま心臓発作で死亡してしまった。
そしてピーターを含めた近隣の小動物は、マグレガーの屋敷で大騒ぎを始める。
マグレガーの親類であるトーマスは、ロンドンのハロッズに勤務していたがいろいろな事が重なりクビになってしまう。
トーマスはハロッズのおもちゃ売り場に対抗する店を開くため、マグレガーの屋敷を売ろうと画策した。
トーマスが屋敷に到着すると、そこでは動物たちが騒いでいる最中だった。
基本はコミカル作品である。
見た目はかわいい野ウサギたちが、人間にさまざまなイタズラを仕掛け、それが成功したり失敗したりする。
かつ、ピーターとトーマスが隣人のビアを取り合う構図にもなっている。
ストーリーはテンポよく進み、ブラックジョークなども組み込まれていて大人でもそこそこ楽しめる。
さらに野ウサギのCGが素晴らしく、かわいさの中の憎らしさまで的確に表現されている。
想像していたより完成度が高い作品であった。
家族で観てもいいし、初めてのデートで観てもいい、そういう感じの作品だった。
69.ピーターラビット
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