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2018年05月08日21:16
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｢ノーマンズランド｣・｢妖の華｣／誉田哲也
今日は読書！とお籠りを決め込んだ日、
奇しくも誉田さんの最新刊とデビュー作(新バージョン)を
イッキに読むことになった。
｢ノーマンズランド｣
誉田さんの最新刊。
数ある女性が主人公のミステリーの中で、
私はダントツに姫川玲子シリーズが好き！
男社会の警察組織の中で、突っ張って､意地はって…
そんな玲子さん。
しかし､決して“女”を捨てたワケではない。
むしろこの人､自身の魅力を絶対知っていて活用している。
そして思う存分活用されている菊田…
この2人の間にある大人の純愛とも言える切ない想いを
竹内さんと西島さんが本当に素敵に表現してくれて
…って、先に映像を観てから本を読んだ弊害？幸運？で、
脳内で、ドラマの登場人物が駆け回りシッカリ映像化してくれる。
本作もまた、この面々が活躍してくれた。
石倉保警部補(宇梶剛士 右下)
本作では姫川班ではないけれど絶妙のﾀｲﾐﾝｸﾞで登場｡
オイシイところをサラッてくれた！
もう西島さんしか考えられない菊田だけれど、
当初､誉田さんのイメージでは坂口憲二さんだったそうだ｡
確かに文章を映像化すればこんな感じ｡
でも、もう菊田は西島さんでなければダメだわ。
本作では特に↑日下守警部補･統括主任(遠藤さん)がいいなぁ〜！
本シリーズのファンサイトに、キャストを評して、
「何が絶妙なのかといえば
“イケメンのようなイケメンでないような”人を使っているからである。
例に出して恐縮だが、松潤やキムタクのような刑事だったら、
それだけでもうぶち壊しである。
誰もが一見でわかるイケメンではなく、動くと魅力を増す役者。
そんな人を集めたところに成功の鍵があるように思う。」
とあったが、正にその通り！
で、物語は、
プロローグ
冒頭、高校生の江川利嗣と庄野初海の初恋が描かれる。
そして初海の失踪…
それは利嗣の人生を決定してしまった。
葛飾署管内、女子大生｢長井祐子｣の殺人事件を追う姫川班。
容疑者はレンタルショップ勤務の前科者｢大村敏彦｣｡
この男さえ挙げれば難なく解決､と思われたが、
本所署管内で｢サクマケンジ｣を殺害した犯人として逮捕されたという｡
玲子は本所署に協力を要請するがなぜか反応が悪い。
そこで担当検事｢武見諒太｣
(180�僉�40代前半？後半？ 細いフレームのメガネ､
毛先を遊ばせたやや長めの髪､明るいグレーのスーツ､
大き目のドットが入った濃紺のネクタイ､
遊び好きのぼんぼんという印象｡ 当初､玲子はムカつくヤツだと思った｡)
から情報を得て捜査するうち、
被害者は､｢サクマケンジ｣になりすました
北朝鮮の工作員｢姜明秀(カン・ミョンスク)｣であることが判明する。
また､徐々に明らかになる本所署の案件隠蔽工作。
それを知った武見は｢シェパード…大きいけれど多少は可愛げのある
まあまあ普通に飼えるレベル、が、敵という対象物を認識したとき
冷酷なまでの集中力を持つドーベルマン に」豹変した。
結局、
玲子たちが引きずり出した真実は、
北朝鮮の日本人拉致という国家間の闇に踏み込むことになって
帰結した。
自身が犯罪被害者でもある玲子が
初海とその周囲の人間に向ける想いは優しく
その犯人と強大な背後の状況への憎悪は激しい。
人は、愛する者をどう守るのだ？
日本は、国民をどう守るべきなのか？
またまた絶品！
姫川シリーズの秀作！！ 面白かった！！！
で…？
武見諒太…
これから色々関わってきそうだなぁ〜〜
私の脳内で演じたのは｢高橋一生｣さん！
ドーベルマンへの豹変、魅せて頂きたい！！
｢妖(あやかし)の華｣
― 誉田哲也のすべてはここから始まる ―
せっかくだから､まずデビュー作をと、
｢ノーマンズランド｣に先んじて読んで良かった。
後で読んだら､非常にがっかりし腹も立ったかも…(笑)
発表順に読んだから、
当初、“今”の誉田さんの片鱗も見えて、
まあ、面白く読んだのだけれど…
物語の主人公は､日本古来の吸血鬼「闇神｣である｢紅鈴｣。
警察を悩ませる失血死した死体…
静かに闇の中で存在していたい紅鈴だったが、
暴力団・藤田一家やら､ちんぴら｢ヨシキ｣やら、
結局、惨劇の渦に巻き込まれていく。
吸血鬼の繁殖？とか弱点設定があったり、
巧くお話を作ったな､という感じ｡
特記事項は｢姫川シリーズの原点ともなる伝記小説｣と銘打った内容。
組織｢捜査一課｣も、井岡とか國奥先生も登場！
道化役の｢井岡｣だけど､実は熱くて有能な警察官なのだと実感。
こんな怪奇事件を終結させたのが井岡だったなんて、
玲子さんご存知なのかしら？
井岡ってこんな軽口叩いてるけど､吸血鬼と関わったことがあるんだよ〜って
う〜〜ん、 たしかに､生瀬さんならあってもおかしくなさそうだ。
デビュー作、
怪奇警察小説？(笑)
今の｢姫川シリーズ｣の完成度が身に沁みて感じられてしまった。
奇しくも誉田さんの最新刊とデビュー作(新バージョン)を
イッキに読むことになった。
｢ノーマンズランド｣
誉田さんの最新刊。
数ある女性が主人公のミステリーの中で、
私はダントツに姫川玲子シリーズが好き！
男社会の警察組織の中で、突っ張って､意地はって…
そんな玲子さん。
しかし､決して“女”を捨てたワケではない。
むしろこの人､自身の魅力を絶対知っていて活用している。
そして思う存分活用されている菊田…
この2人の間にある大人の純愛とも言える切ない想いを
竹内さんと西島さんが本当に素敵に表現してくれて
…って、先に映像を観てから本を読んだ弊害？幸運？で、
脳内で、ドラマの登場人物が駆け回りシッカリ映像化してくれる。
本作もまた、この面々が活躍してくれた。
石倉保警部補(宇梶剛士 右下)
本作では姫川班ではないけれど絶妙のﾀｲﾐﾝｸﾞで登場｡
オイシイところをサラッてくれた！
もう西島さんしか考えられない菊田だけれど、
当初､誉田さんのイメージでは坂口憲二さんだったそうだ｡
確かに文章を映像化すればこんな感じ｡
でも、もう菊田は西島さんでなければダメだわ。
本作では特に↑日下守警部補･統括主任(遠藤さん)がいいなぁ〜！
本シリーズのファンサイトに、キャストを評して、
「何が絶妙なのかといえば
“イケメンのようなイケメンでないような”人を使っているからである。
例に出して恐縮だが、松潤やキムタクのような刑事だったら、
それだけでもうぶち壊しである。
誰もが一見でわかるイケメンではなく、動くと魅力を増す役者。
そんな人を集めたところに成功の鍵があるように思う。」
とあったが、正にその通り！
で、物語は、
プロローグ
冒頭、高校生の江川利嗣と庄野初海の初恋が描かれる。
そして初海の失踪…
それは利嗣の人生を決定してしまった。
葛飾署管内、女子大生｢長井祐子｣の殺人事件を追う姫川班。
容疑者はレンタルショップ勤務の前科者｢大村敏彦｣｡
この男さえ挙げれば難なく解決､と思われたが、
本所署管内で｢サクマケンジ｣を殺害した犯人として逮捕されたという｡
玲子は本所署に協力を要請するがなぜか反応が悪い。
そこで担当検事｢武見諒太｣
(180�僉�40代前半？後半？ 細いフレームのメガネ､
毛先を遊ばせたやや長めの髪､明るいグレーのスーツ､
大き目のドットが入った濃紺のネクタイ､
遊び好きのぼんぼんという印象｡ 当初､玲子はムカつくヤツだと思った｡)
から情報を得て捜査するうち、
被害者は､｢サクマケンジ｣になりすました
北朝鮮の工作員｢姜明秀(カン・ミョンスク)｣であることが判明する。
また､徐々に明らかになる本所署の案件隠蔽工作。
それを知った武見は｢シェパード…大きいけれど多少は可愛げのある
まあまあ普通に飼えるレベル、が、敵という対象物を認識したとき
冷酷なまでの集中力を持つドーベルマン に」豹変した。
結局、
玲子たちが引きずり出した真実は、
北朝鮮の日本人拉致という国家間の闇に踏み込むことになって
帰結した。
自身が犯罪被害者でもある玲子が
初海とその周囲の人間に向ける想いは優しく
その犯人と強大な背後の状況への憎悪は激しい。
人は、愛する者をどう守るのだ？
日本は、国民をどう守るべきなのか？
またまた絶品！
姫川シリーズの秀作！！ 面白かった！！！
で…？
武見諒太…
これから色々関わってきそうだなぁ〜〜
私の脳内で演じたのは｢高橋一生｣さん！
ドーベルマンへの豹変、魅せて頂きたい！！
｢妖(あやかし)の華｣
― 誉田哲也のすべてはここから始まる ―
せっかくだから､まずデビュー作をと、
｢ノーマンズランド｣に先んじて読んで良かった。
後で読んだら､非常にがっかりし腹も立ったかも…(笑)
発表順に読んだから、
当初、“今”の誉田さんの片鱗も見えて、
まあ、面白く読んだのだけれど…
物語の主人公は､日本古来の吸血鬼「闇神｣である｢紅鈴｣。
警察を悩ませる失血死した死体…
静かに闇の中で存在していたい紅鈴だったが、
暴力団・藤田一家やら､ちんぴら｢ヨシキ｣やら、
結局、惨劇の渦に巻き込まれていく。
吸血鬼の繁殖？とか弱点設定があったり、
巧くお話を作ったな､という感じ｡
特記事項は｢姫川シリーズの原点ともなる伝記小説｣と銘打った内容。
組織｢捜査一課｣も、井岡とか國奥先生も登場！
道化役の｢井岡｣だけど､実は熱くて有能な警察官なのだと実感。
こんな怪奇事件を終結させたのが井岡だったなんて、
玲子さんご存知なのかしら？
井岡ってこんな軽口叩いてるけど､吸血鬼と関わったことがあるんだよ〜って
う〜〜ん、 たしかに､生瀬さんならあってもおかしくなさそうだ。
デビュー作、
怪奇警察小説？(笑)
今の｢姫川シリーズ｣の完成度が身に沁みて感じられてしまった。
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