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2018年02月09日22:39

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はじめてのおもてなし

平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック開幕。時差がないのでほぼLIVEで競技を楽しむことができるようだ。となりの北朝鮮ではミサイルを顕示した軍事パレード、台湾では大地震、、、、といろいろ大変な中の開会式。屋根もない極寒のメイン会場での演出は悪条件の中でも素晴らしいパフォーマンスだった。

さて最近、毎週のようにシネリーブル梅田に行って映画を観ている気がする。
今回はドイツ映画「WILLKOMMEN BEI DEN HARTMANNS」(はじめてのおもてなし)を観た。
http://www.cetera.co.jp/welcome/

この映画は、NHKあさイチの特製エンタのコーナーで紹介されていていて、公開されたらぜひ観たいと思っていた。
30年来文通しているドイツ人の友達がいるのだが、彼女にぜひこの映画の感想を書いて送りたいと思ったのだ。

去年の彼女のクリスマスグリーティングにも書いてあったが、ドイツでは難民受け入れに積極的だったメルケル政権が国民の反発を受けて崩れつつあり、ドイツに限らす移民に職業を奪われテロの標的となている欧米諸国も総じて移民排斥へと動き出している。
ドイツの隣国オーストリアで誕生した若き新首相は移民に否定的な急進派。英国のEU離脱で、今まで結束をかためてきたEUにも分断の危機が訪れている。
そんないまこの映画のもたらす意味は大きい。

また、この映画は移民への差別や偏見だけはなく、裕福なドイツ国民の家庭に迎えられた素朴なアフリカ移民の少年を通して、現代人のかかえる問題(経済至上主義=ワーカホリック、晩婚や高齢化=アンチエイジングなど)が浮き彫りにされる。それらはときに「整形で若作りしFacebookに登録した父親が、娘のタイムラインで『友だちかも』に登場する」というふうな一種の喜劇として描かれるが、年相応に年齢を重ねていくことが困難になっている現代人の問題(我々の生活がいかに不自然か)を再認識させられるのだ。


(あらすじ)

「決めたわ。難民を一人、受け入れるの」。ミュンヘンの閑静な住宅地に暮らすハートマン家の豪華なディナーの席で、母親のアンゲリカがきっぱりとそう宣言した。教師を引退して生き甲斐を見失った彼女は、医師としても男としても現役にこだわる夫のリヒャルトと、ワーカーホリックのあまり妻に逃げられた弁護士の息子フィリップの反対を押し切って、ナイジェリアから来た難民の青年ディアロを自宅に住まわせる。
31歳にして未だ大学生で"自分探し"真っ只中の娘ゾフィと、12歳にして"一流ラッパー"を目指すフィリップの息子バスティは、心優しいディアロとすぐに仲良くなる。しかし、近隣の住民の抗議が極右の反対デモに発展、一方で一家はテロ疑惑をかけられ大騒動に!さらにとどめに、ディアロの亡命申請が却下されてしまう。果たして、崩壊寸前の家族と、天涯孤独の青年は、平和な明日を手に入れることが出来るのか──?

いちばん身近な家族さえ理解できずにバラバラになっていたハートマン家の人々が、いちばん遠い存在である難民の青年との交流をきっかけに人生を見つめ直し、生きる喜びと日々の豊かさを取り戻していく。文化や習慣の違いによるハプニングの連続に笑い、フランス映画『最強のふたり』のようなあり得ない出会いから生まれたまさかの絆に泣いた人々の絶賛の口コミが瞬く間に広がり、ドイツ国内で400万人以上を動員するという大ヒットを記録。
ドイツ・アカデミー賞でも、真の名誉である観客賞を贈られた必見の一作。

監督:サイモン・バーホーベン
出演者:センタ・バーガー、ハイナー・ラウターバッハ、フロリアン・ダーヴィト・フィッツ、パリーナ・ロジンスキ、エリヤス・エンバレク ほか
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