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2018年01月18日06:20

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「キングスマン ゴールデン・サークル」

前作もなかなかのぶっ飛び作品だったが、今回はさらにパワーアップしている。

キングスマンの諜報部員となったエグジー(タロン・エガートン)は、テーラーを任されていた。
そしてスウェーデン王女のティルデと付き合い、彼女の両親と会う約束もしていた。

ある日テーラーを出てタクシーに乗ろうとしたエグジーが、暴漢に襲われる。
犯人はかつて同じキングスマン候補生だったヘスケスだった。
ヘスケスは右腕を強力な技手にしており、エグジーはあやうく倒されそうになってしまう。
エグジーはなんとかヘスケスを振り切るのだが、タクシー内に残されたヘスケスの技手がキングスマンのサーバにアクセスをして、キングスマンの情報をすべて引き出されてしまった。
ヘスケスは世界的な麻薬組織ゴールデン・サークルを束ねるポピー・アダムズ(ジュリアン・ムーア)の手下となっていたのだ。

エグジーはティルデの両親、スウェーデン国王夫妻と食事をすることになった。
会話は同じ諜報部員のロキシーに遠隔でサポートしてもらっていたのだが、その時に謎のミサイル群がキングスマンの拠点を攻撃してくる。
エグジーの自宅の部屋を含めてすべての拠点が破壊され、サーバ内に記録がなかった自宅にいたマーリンとエグジーの二人以外、キングスマン関係者は壊滅状態にされてしまった。
残されたエグジーとマーリンは、緊急時の対応として引き継いでいたカギでウィスキーの瓶を見つける。
そしてそのウィスキーの製造メーカー「ステイツマン」を訪ね、ケンタッキーへと向かった。

ステイツマンはキングスマン同様、アメリカの諜報組織だった。
そしてステイツマンの秘密基地に、なんとハリー(コリン・ファース)が保護されていた。
ハリーから発生していたマイクロ波を拾ったステイツマンの調査員ジンジャーが、不思議に思ってマイクロ波の発信元に急行、するとちょうど前作でハリーがヴァレンタインに殺害された直後の現場に遭遇した。
ステイツマンの最新医療機器でハリーは一命を取り留めたが、キングスマンとしての記憶はなくなっていた。

その後エグジーとマーリンはステイツマンのボスであるチャンプに、自分たちがヘスケスに襲われ、彼がゴールデン・サークルと言う組織に所属していることを告げる。
そしてヘスケスが元カノと連絡を取っている事を押さえ、エグジーとステイツマンの諜報部員のウィスキーは、ヘスケスの元カノに接触することにした。
フェスで首尾よくヘスケスの元カノを見つけたエグジーは、元カノの体に盗聴&発信器を仕込もうとする。
しかしその手段は、元カノと寝る事であった。
エグジーは迷った末、先にティルデに了承を取ることにした。
だが当然、ティルデは怒り出す。
エグジーは盗聴&発信器を仕込む事には成功したが、ティルデと連絡が取れなくなったしまった。

その頃マーリンとジンジャーは、ハリーの記憶を取り戻すことに成功していた。
そして同時期、ゴールデン・サークルのボスのポピーは、自分たちの取り扱うドラッグに毒を仕込んだことを、全世界に向けて放送する。
解毒剤配布の条件は、アメリカ大統領に麻薬の合法化を承認させることだった。
アメリカ大統領はこのポピーの条件を了承する意向を見せるが、それは表面上だけだった。
内心では、世界中のドラッグ患者をこれで一掃しようと考えていたのだ。

全世界のドラッグ患者に、ポピーが仕込んだ毒の症状が現れ始めた。
そしてエグジーに電話を掛けてきたティルデにも、その症状が出ていた。
このままではティルデが死んでしまうと考えたエグジーは、ウィスキー、ハリーと3人でゴールデン・サークルの研究室に向かった。
エグジーとウィスキーが研究室から解毒剤を盗んで逃げようとしていたのだが、逃げ道をコントロールするハリーがミスをして、3人は追っ手に追いつめられてしまう。
その時、エグジーとハリーを護ろうとしてウィスキーが解毒剤を落としてしまうのだが、それを見たハリーはウィスキーがWスパイだと言って彼を撃ってしまった。

前作もなかなかぶっ飛ぶ演出が多かったが、今回もかなりぶっ飛んだ展開になっている。
まず、開始30分くらいで前作の主要キャラだったアーサーやロキシー、そしてJBまで爆死してしまう。
「これからこの映画どうなっちゃうの?」と思わせたところでステイツマンが登場し、ハリーと再会。
ハリーが生きていたという設定もかなり強引だが、その強引な設定をさらに後から重ねて使うというのもなかなかにくい演出だ。
カウボーイの諜報部員のウィスキーがいいキャラで、彼の武器が投げ縄や鞭というのも面白い。
バーでウィスキーが地元のならず者を片付けるシーンも、前作を彷彿させるシーンでかつ、ハリーがまだ本調子でないと言う前振りにもなっている。

通常、シリーズ化を考えている作品は、主要キャラを際立たせて人気者にしようとするのが常套だが、このシリーズは主要キャラをどんどん殺してしまう。
正直ちょっともったいない気もするのだが、あるいは今回のハリーがそうだったように、「少年ジャンプ」方式でどのキャラも「実は生きていました」とバンバン復活させてしまうのかもしれない。
また、今回はあまり活躍しなかったチャニング・テイタムのテキーラが、次回はきっと活躍するだろうと思わせる終わり方だったのだが、次回以降も「またテキーラ活躍しないのかよ」と言う徹底的なスベリキャラにしてしまうかもしれない。
それもそれで面白いし、そういうなんでもアリな展開も、このシリーズなら許されてしまうと思う。

相変わらずアクションシーンは残酷な死に方も多いので、誰にでもおススメと言う訳にはいかないかもしれないが、少なくとも前作が面白いと思った人には必見の作品である。


11.キングスマン ゴールデン・サークル
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