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2017年07月23日15:49

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硝子の太陽Noir/ラブ・ミー・テンダー/ヤーンの虜

誉田哲也「硝子の太陽Noir」中央公論新社

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沖縄での活動家死亡事故を機に「反米軍基地」デモが全国で激化した二月、新宿署の東弘樹警部補は「左翼の親玉」を取り調べることに。
その直後、異様な覆面集団による滅多刺し事件が起こる。
被害者は歌舞伎町セブンにとってかけがえのない男。
社会に蔓延る悪意の連鎖を断ち切るべく、東とセブンの共闘が始まる!
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誉田哲也さんのジウシリーズの最新作です。
ある事件に挑む東弘樹警部補と歌舞伎町セブンを描きます。
同時刊行の「硝子の太陽Rouge」と対になる話で、同時期に起こった関連する事件をジウ側と姫川玲子シリーズ側から描きます。
姫川編のRougeも波乱がありましたが、こちらもセブン側にとって大きな変動があります。
姫川玲子も登場。今後が楽しみです。
この2冊を読むためにジウシリーズと姫川シリーズを全部読んだ甲斐がありました。


小路 幸也「ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン」集英社

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若き日の堀田我南人はコンサート帰りに、ある女子高校生と出会った。名は秋実。
彼女はアイドルとして活躍する親友・桐子の窮地を救うため、ひそかに東京に来たという。
話を聞いた我南人と、古書店“東京バンドワゴン”の一同は、彼女のために一肌脱ぐが、思いもよらぬ大騒動に発展し…?
下町の大家族が店に舞い込む謎を解決する人気シリーズ、番外長編!
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ドラマ化もされた小路幸也さんの「東京バンドワゴン」シリーズの最新作です。
12作目。このシリーズは5冊ごとに番外編が入るので、2冊目の番外編。
シリーズでは祖父で伝説のロックミュージシャンの我南人と奥さんの秋実との出会い編。
まあ例によって都合のいい展開ですが、やはりシリーズのファンには安心して読ませます。
続巻も楽しみです。


宵野ゆめ「ヤーンの虜 グイン・サーガ140」

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豹の直感が危険を察知したのか、影武者を立ててまでオクタヴィアの即位式を欠席したグインは単身、ケイロニアの北、ベルデランドへ馬を走らせていた。
密かに匿われていた、シルヴィアの子シリウスを、ダナエ選帝侯のご落胤として奪わんとするケルートの魔手が迫っていたのだ。
シリウスの安否やいかに?
そしてまた、グインは再び馬を駆り、ヴァレリウスに会いに、シルヴィアの探索にと、ケイロニアを縦横無尽に駆け巡る!
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亡くなった栗本薫さんの大長編ファンタジー、グインサーガの続編です。
五代ゆう・宵野ゆめさんが交互に執筆していて通巻140巻。
宵野ゆめさんの5冊目。五代ゆうさんも面白いですが、こちらも面白いです。
グイン世界への愛着という点は宵野さんの方があるかも。
オクタヴィアが皇帝に即位します。
その裏の陰謀に対抗すべくグインが大活躍するのが楽しい。
続巻も楽しみです。
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