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2017年07月05日23:03

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考える広場 論説委員が聞く「子育て支援の財源、誰が負担? 社会みんなで支える」『東京新聞』2017年6月24日4面

 二十年余り取材でお付き合いのある厚生労働省の香取照幸前雇用均等・児童家庭局長が、駐アゼルバイジャン大使に就任した。
 介護保険創設の中心メンバーとして制度作りの実務を担い、「介護保険の鉄人」と呼ばれた。社会保障と税・一体改革の青写真を描いたのも彼だ。元首相秘書官の飯島勲氏をして「『国有財産』ともいうべき優れた官僚」と言わしめた。
 上司でも政治家でも言わねばならないことは直言する。年金局長の時はGPIF改革を巡り、塩崎恭久厚労相と激しく対立した。そのせいか有力な事務次官候補だったが、局長で退官した。彼の筋を通す姿勢は「忖度(そんたく)」が横行する霞が関で稀有(けう)なものだった。 
 赴任前に壮行会が開かれ、多くの厚労省関係者が集まった。香取さんはそこで「後輩に聞いてほしい」と、これまでどういう思いで仕事に取り組んできたかを語った。
 「市民の発するひと言の背景には、語られない多くの言葉、思いが隠されている。そのことを忘れてはならない」
 そして「官僚は公務員である前に一人の市民である」として続く言葉が印象的だった。
 「よき市民、よき家族、よき恋人、よき夫、よき妻、よき父親、よき母親であること。自らの生活が幸福でない者に、他者を幸福にする力はない」。私も記者である前に一人の「よき市民」でありたいと思う。 (上坂修子)


内閣改造で塩崎厚労相が更迭されたら…安倍首相が利権との戦いから逃げたということ!
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=141&from=diary&id=4646895

次の内閣改造で、安倍首相は盟友の塩崎恭久厚労大臣を“切る”のではないかと目されているという。


『週刊プレイボーイ』でコラム「古賀政経塾!!」を連載中の経済産業省元幹部官僚・古賀茂明氏が、その理由に迫る!


* * *


この夏にも行なわれると予想されている内閣改造で、橋下徹前大阪市長、小泉進次郎衆院議員といった人気者の入閣が噂されている。耳目を集めるサプライズ人事を行なうことで、加計(かけ)学園問題などで急落した政権支持率を回復させようと安倍首相が目論んでいるというのだ。


だが、内閣改造で注目すべき点はほかにもある。それは、塩崎恭久(やすひさ)厚労相の去就だ。塩崎大臣といえば、安倍首相の“盟友”とされる人物だが、首相が彼の更迭に踏み切るとの観測が永田町に流れているのだ。


更迭の原因は厚労省が今国会に上程するはずだった「健康増進法案」をめぐる塩崎大臣と自民党のバトルである。


2016年の国立がん研究センターの発表によれば、受動喫煙は肺がんになるリスクを1.3倍高め、これによって日本では年間1万5千人が亡くなるとされている。また、IOC(国際オリンピック委員会)とWHO(世界保健機関)は、2020年東京五輪を「たばこのない五輪」にすることを求めている。


そのため、厚労省は「健康増進法」を改正し、飲食店などでの喫煙を原則禁止にする法案を提出しようとした。その先頭に立ったのが塩崎大臣だった。


ところが、与党の自民党がこの法案に強硬に反対した。「健康増進法」が改正されると売り上げが大幅にダウンすると恐れる飲食業界などに配慮し、店舗面積100平方m以下の飲食店については、規制の対象外とする骨抜き案をぶち上げたのだ。この案だと、都内の飲食店の85%が規制の網から外れることになるという。


この自民党案は党の政調などで正式に承認されたもので、厚労省としても無視はできない。いずれ塩崎大臣も譲歩し、なんらかの妥協案が成立すると多の関係者が考えていた。




しかし、塩崎大臣は自民党案に真っ向から反対し、最後まで信念を貫いた。塩崎大臣にすれば、「健康増進法」の改正は東京五輪のために絶対に必要で、首相も後押ししてくれるはずという自信があったからだ。何しろ、安倍政権はやはり東京五輪を理由に、「共謀罪」まで強行採決しているのだから。


だが、安倍首相は塩崎大臣をサポートしなかった。それどころか、5月23日には衆院本会議場の自席で、厚労省案に猛反対する茂木敏充政調会長ら党の守旧派幹部3人を前に、隣席の塩崎大臣の机をさすりながら、「問題はこの人だね。任せるから今国会での成立をよろしく」と発言したというのだ。塩崎大臣から見れば、「裏切られた」という思いだろう。


安倍首相は口では改革を叫ぶが、利権集団にはめっぽう弱い。6月に発表した「2017年の骨太方針」でも先発薬の薬価引き下げを改革の目玉として打ち出しておきながら、製薬業界の抵抗が強いと知ると、あっさりと削除している。


今回の「健康増進法」の改正案でも、飲食業界や族議員の反発にビビって、塩崎大臣と厚労省のハシゴを外してしまったのだろう。結局、「健康増進法」の改正案は国会に上程されることなく、閉会となってしまった。孤立した塩崎大臣更迭の観測が流れるようになったのは、その直後からである。


夏の内閣改造で塩崎大臣が閣外に去るとしたら、それは首相が利権族議員との戦いを避けた証拠だと見て間違いない。


●古賀茂明(こが・しげあき)
1955年生まれ、長崎県出身。経済産業省の元官僚。霞が関の改革派のリーダーだったが、民主党政権と対立して11年に退官。新著は『日本中枢の狂謀』(講談社)。ウェブサイト『Synapse』にて動画「古賀茂明の時事・政策リテラシー向上ゼミ」を配信中


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