我が国の平均余命は、世界のトップクラスである。その与件に適した社会を構築していく必要がある▼そのとき、ひとつ重要な命題がある。それは、平均余命が伸びるとき、その伸びた期間の半分以上は就労期間に充てるべきということだ。半分以上を年金生活期間
ライト兄弟が飛行機を飛ばすことができたのは、空が不安定であることを受け入れて、自ら「操縦」することで安定を生み出したからだという。それまでのパイオニアたちは、安定して飛行できる「機体の開発」に専念した。しかし、いくら安定する機体を作っても、
平成27年度の年金受取額は増額年金受給者の受取額が6月(4・5月分)から増えます。物価・賃金の変動に応じて、受取額は年度ごとに改定されます。平成11年度をピークに、徐々に下がり続けてきた受取額が、やっと増額に転じました。≪1カ月あたりの年金受取額≫
この期に及んで、未だに賦課方式ではダメだから積立方式にせよなどという、2周遅れ3周遅れの議論を展開する人々が跡を絶たないようです。 この問題は、いまから十年前に、連合総研の研究会で正村公宏先生が、「積立方式といおうが、賦課方式といおうが、
介護サービスを提供する事業者にとって、「誰が、ご利用者か」というのは悩ましい問題だ。要介護の本人と家族で、求めるサービスが異なることは珍しくないからだ。 新潟県長岡市の高齢者総合ケアセンター「こぶし園」の総合施設長、小山剛(つよし)さんは
この春から「地域包括ケアシステム」作りが本格的に始まる。政府・厚生労働省による名称は難しく、「地域ぐるみの支え合い」と言い換えた方がよい。全国1万余りの中学校校区(人口平均1万人)ごとに、介護や医療や子育て支援のネットワークを張り巡らす試