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2017年05月08日09:27
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精緻… ２展＠埼玉
5/5（金）
夫が、えらく好きそうな美術展を見つけたので、
声を掛けたら、大喜び！
私の食指は、さほど動かなかったのだけれど、
気候もいいので、出掛けて行った。
“川原慶賀の植物図譜”＠埼玉県立近代美術館
ここも初めて行く美術館。
最寄駅も、初めて降りる駅「北浦和｣。
駅前の広い自然公園の中に美術館はあるらしい。
美しく葉を広げた木々が美しい。
私は、花の盛りより新緑のほうが好き。
そんな人間に、この展覧会ってドーなんだろう？(笑)
早速、作品
第一章 異文化への眼
入口で虫眼鏡の貸し出しアリ！
さすが､図譜の展覧会！！
「長崎港図」
「出島図」
父・川原香山も町絵師。
1811年頃、長崎の絵師､石崎融思思に師事し、
出島オランダ商館への出入りを許された。
来日蘭人の家族肖像画などを描いたほか、
長崎の風俗画や風景画、出島での商館員達の生活等を描き、
異国の風俗と日本の浮世絵が融合した独自の画を創り出した。
(招聘された蘭人画家ﾃﾞ･ﾌｨﾚｰﾈﾌｪから洋画の画法も習得)
1823年、シーボルトが商館付医師として来日。
日本の動植物等を蒐集し始めたシーボルトの注文に応じ、
『日本』の挿絵のために精細な動植物の写生図を描いた、
とのこと。
植物図ばかりかと思っていたのが、
当時の日本、
人々の様子や風習が写し取られた画も多数あって､楽しんだ。
第二章 長崎の画匠―川原慶賀
正に画匠！
洋画の風景や、浮世絵のように、
描く者の眼と心を通過した絵画ではなく、
あくまで記録映像。
日本人の「人の一生」
日本の「年中行事」
十数点ずつ、
他、様々な事物の記録が、
精緻で興味深い。
もう、虫眼鏡、大活躍！
人の一生「お見合い」
人の一生「結婚式」
第三章 植物をうつす
「花鳥図」
3-11〜植物図譜125点
川原慶賀≪植物図譜≫ ロシア科学アカデミー図書館所蔵
こんな精密な植物画が延々と…
好きな人は好きだろうなぁ〜〜(笑)
入口で｢要らないよ｣と言って虫眼鏡を借りなかった夫、
ここにきて、欲しそうな目で私を見るので、
非常に恩着せがましく譲ってやった｡(笑)
先日のドレスの展覧会以上に、
ただただ｢綺麗だ〜〜｣とサァ〜っと見て
出口に至った私。
自分のペースで観て出口集合､が、
私達夫婦の展覧会同行の暗黙のルール。
で、ほっとんど、夫が私を待っているのだけれど、
今回ばかりは…
私が会場を出てから約1時間後､(ずいぶん本が読み進めた！)
嬉しそうに夫が現れた。
まだまだ充分ではなかったらしいが、
それでも楽しんだらしい。
好きな人は好きなんだなぁ〜(笑)
植物を知っていれば知っているほど、
精密な絵を画く苦労がよくわかるらしい。
作品が精密なので画いた季節も伝わるとか…
こんな肯定的な会話を、
私好みの展覧会でも、鑑賞後にしたいものである｡(笑)
＜おまけ＞美術館蔵の作品の展示も、せっかくなので…
“MOMASコレクション第1期”
１ セレクション：モネとかルオーとか
「ジヴェルニーの積みわら､夕日」モネ
「横向きのピエロ」ルオー
「旗で飾られたﾓﾝﾏﾙﾄﾙのｻｸﾚ=ｸｰﾙ寺院」ユトリロ
２ 色を織り、光を綴る―斎藤豊作の絵画
ご当地出身の画家。
「フランス風景」
３ 院展の作家たち
「清浄光」関口正男 という作品がとても好きだった。
索ったけれど画像が見つからず、残念！
４ 建畠�拭�MOMASコレクション
これもみな「作品」
期せずして、モネ､ルオー､ユトリロに逢えたのは大収穫！
公園の木々もみな素敵！
大クスノキ
トトロの親戚が棲んでいるかも…
気持ちの良い１日だった。
5/7（日)
“薮内正幸･薮内竜太<原画と写真の親子展>”@EhonCafeEnglishBlueBell
こちらは、私のアンテナにガッツリ引っ掛かり、
食指もブンブン動いて、娘や孫も誘って出掛けた。
川越駅から歩いたら20分弱という
小さな喫茶店の２階で開催された小さな小さな展覧会。
我が家の階段とイイ勝負な狭く急な階段を上がって…
２階の小さな１室に、優しい画が光を放っていた。
薮内正幸さんは、動物画家で絵本作家。
動物学者の今泉吉典の元で図鑑の挿絵の基礎を習得。
その挿絵は精緻でありながら本当に暖かい。
鳥や動物の羽毛や毛の一本一本まで丹念に描き
｢僕は毛描き｣と言うほどだったそうだ。
描いた絵は1万点を超えるとか。
1970年代、
少女の私は｢冒険者たち｣／斎藤惇夫という作品の中で
薮内さんに出逢った。
童話と言うには少し難しい斎藤作品の挿絵、
それに合わせたのか
童話の挿絵でも子供に媚びず阿(おもね)らず…
限りなく精緻に動物｢ネズミ｣｢カモメ｣｢イタチ｣etc…
を描き…
それでも、とてもとても優しい。
すっかり大好きになって、斎藤さんのｶﾞﾝﾊﾞｼﾘｰｽﾞを揃え、
長じて親になった時、
薮内さんの絵本を揃え、
眼が開いたばかりの娘に刷り込んだ。
そんな薮内さんの原画を魅せて頂けるという美術館が
小淵沢にあると知り、ずっと行きたいと思い、
時折HPを覗いていたら、
ご近所の川越で原画展をやってくれるというのを
見つけたのだ。
点数は少ないけれど、原画の放つオーラはすごい！
じっくり眺めて、１階でコーヒーを頂き、
(入場料､コーヒー付で700円)
私だけ、もう1度、薮内ワールドに浸らせて頂き、
会場を後にした。
同じ精密画でも、
植物と動物…
ずいぶん観得方が違うものだ｡(笑)
夫が、えらく好きそうな美術展を見つけたので、
声を掛けたら、大喜び！
私の食指は、さほど動かなかったのだけれど、
気候もいいので、出掛けて行った。
“川原慶賀の植物図譜”＠埼玉県立近代美術館
ここも初めて行く美術館。
最寄駅も、初めて降りる駅「北浦和｣。
駅前の広い自然公園の中に美術館はあるらしい。
美しく葉を広げた木々が美しい。
私は、花の盛りより新緑のほうが好き。
そんな人間に、この展覧会ってドーなんだろう？(笑)
早速、作品
第一章 異文化への眼
入口で虫眼鏡の貸し出しアリ！
さすが､図譜の展覧会！！
「長崎港図」
「出島図」
父・川原香山も町絵師。
1811年頃、長崎の絵師､石崎融思思に師事し、
出島オランダ商館への出入りを許された。
来日蘭人の家族肖像画などを描いたほか、
長崎の風俗画や風景画、出島での商館員達の生活等を描き、
異国の風俗と日本の浮世絵が融合した独自の画を創り出した。
(招聘された蘭人画家ﾃﾞ･ﾌｨﾚｰﾈﾌｪから洋画の画法も習得)
1823年、シーボルトが商館付医師として来日。
日本の動植物等を蒐集し始めたシーボルトの注文に応じ、
『日本』の挿絵のために精細な動植物の写生図を描いた、
とのこと。
植物図ばかりかと思っていたのが、
当時の日本、
人々の様子や風習が写し取られた画も多数あって､楽しんだ。
第二章 長崎の画匠―川原慶賀
正に画匠！
洋画の風景や、浮世絵のように、
描く者の眼と心を通過した絵画ではなく、
あくまで記録映像。
日本人の「人の一生」
日本の「年中行事」
十数点ずつ、
他、様々な事物の記録が、
精緻で興味深い。
もう、虫眼鏡、大活躍！
人の一生「お見合い」
人の一生「結婚式」
第三章 植物をうつす
「花鳥図」
3-11〜植物図譜125点
川原慶賀≪植物図譜≫ ロシア科学アカデミー図書館所蔵
こんな精密な植物画が延々と…
好きな人は好きだろうなぁ〜〜(笑)
入口で｢要らないよ｣と言って虫眼鏡を借りなかった夫、
ここにきて、欲しそうな目で私を見るので、
非常に恩着せがましく譲ってやった｡(笑)
先日のドレスの展覧会以上に、
ただただ｢綺麗だ〜〜｣とサァ〜っと見て
出口に至った私。
自分のペースで観て出口集合､が、
私達夫婦の展覧会同行の暗黙のルール。
で、ほっとんど、夫が私を待っているのだけれど、
今回ばかりは…
私が会場を出てから約1時間後､(ずいぶん本が読み進めた！)
嬉しそうに夫が現れた。
まだまだ充分ではなかったらしいが、
それでも楽しんだらしい。
好きな人は好きなんだなぁ〜(笑)
植物を知っていれば知っているほど、
精密な絵を画く苦労がよくわかるらしい。
作品が精密なので画いた季節も伝わるとか…
こんな肯定的な会話を、
私好みの展覧会でも、鑑賞後にしたいものである｡(笑)
＜おまけ＞美術館蔵の作品の展示も、せっかくなので…
“MOMASコレクション第1期”
１ セレクション：モネとかルオーとか
「ジヴェルニーの積みわら､夕日」モネ
「横向きのピエロ」ルオー
「旗で飾られたﾓﾝﾏﾙﾄﾙのｻｸﾚ=ｸｰﾙ寺院」ユトリロ
２ 色を織り、光を綴る―斎藤豊作の絵画
ご当地出身の画家。
「フランス風景」
３ 院展の作家たち
「清浄光」関口正男 という作品がとても好きだった。
索ったけれど画像が見つからず、残念！
４ 建畠�拭�MOMASコレクション
これもみな「作品」
期せずして、モネ､ルオー､ユトリロに逢えたのは大収穫！
公園の木々もみな素敵！
大クスノキ
トトロの親戚が棲んでいるかも…
気持ちの良い１日だった。
5/7（日)
“薮内正幸･薮内竜太<原画と写真の親子展>”@EhonCafeEnglishBlueBell
こちらは、私のアンテナにガッツリ引っ掛かり、
食指もブンブン動いて、娘や孫も誘って出掛けた。
川越駅から歩いたら20分弱という
小さな喫茶店の２階で開催された小さな小さな展覧会。
我が家の階段とイイ勝負な狭く急な階段を上がって…
２階の小さな１室に、優しい画が光を放っていた。
薮内正幸さんは、動物画家で絵本作家。
動物学者の今泉吉典の元で図鑑の挿絵の基礎を習得。
その挿絵は精緻でありながら本当に暖かい。
鳥や動物の羽毛や毛の一本一本まで丹念に描き
｢僕は毛描き｣と言うほどだったそうだ。
描いた絵は1万点を超えるとか。
1970年代、
少女の私は｢冒険者たち｣／斎藤惇夫という作品の中で
薮内さんに出逢った。
童話と言うには少し難しい斎藤作品の挿絵、
それに合わせたのか
童話の挿絵でも子供に媚びず阿(おもね)らず…
限りなく精緻に動物｢ネズミ｣｢カモメ｣｢イタチ｣etc…
を描き…
それでも、とてもとても優しい。
すっかり大好きになって、斎藤さんのｶﾞﾝﾊﾞｼﾘｰｽﾞを揃え、
長じて親になった時、
薮内さんの絵本を揃え、
眼が開いたばかりの娘に刷り込んだ。
そんな薮内さんの原画を魅せて頂けるという美術館が
小淵沢にあると知り、ずっと行きたいと思い、
時折HPを覗いていたら、
ご近所の川越で原画展をやってくれるというのを
見つけたのだ。
点数は少ないけれど、原画の放つオーラはすごい！
じっくり眺めて、１階でコーヒーを頂き、
(入場料､コーヒー付で700円)
私だけ、もう1度、薮内ワールドに浸らせて頂き、
会場を後にした。
同じ精密画でも、
植物と動物…
ずいぶん観得方が違うものだ｡(笑)
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