三年ほど前から、神経痛による足の指先の麻痺と、巻き爪の痛みといふ二重の苦痛によつて、靴のフィット感が全く失はれてゐた。自分の足サイズは甲高の27センチであつた筈なのだが、当時の自分の記述によると、靴を履くといふ行為が「死体袋に死体を詰め込む」かのやうな違和感をもたらすので、一体自分のサイズが何なのかも覚束無くなつてゐたのだ。当時、ネットで購入し、試着ののち無残にも放り投げてゐたブーツが四、五足(!)もあつた。ところで、今日、ふと思ひ立つて、その靴を履いてみると、あつさりと履けてしまつた。驚いて、三足ほど、放置してあつたブーツを試してみたが、どれも使用可能なやうに見えた。わが神経痛は一進一退の様相であるが、微妙なレベルで改善されてゐるのかもしれない。
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