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日記一覧

北側の大部屋に移動。向かつて左側が常盤トンネル。

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夕陽を受けた山肌の緑があさやかである。

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差し入れに持つて行つたカステラに大量のアリがたかつてゐて、シーツから寝間着まで取り替へる騒ぎになつてしまつた。

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だいぶ落ちたが、落ち残つた柿。

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白煙を吐く今日の桜島。

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午後五時、台風の中心は既に五島列島ふきんなれど、風やや強く、雨はパラパラ程度。西郷屋敷横を通るが、観月会の兆しはない。母は自分の手で夕食を八割がたは食べた。梨ふたきれとかるかんひときれあげる。ときおり突風あり。

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たぶん明日は、台風接近で月は見えないだらう。

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一向によくならぬ右肩に良かれと温泉に浸かり、ついでに五年ぶりに髪を切る。献髪するには、状態が良くないだらう多分。

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今日は、食事の途中で、本人に匙を持たせて、自分で食べてみるやうに言はれたが、さほど進まず。食後、ちいさな薩摩蒸気屋のかるかんを二個与へる。写真は、私(中)といとこたち。

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桜島は、今朝爆発して、火山灰を吐き出し続けてゐる。

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今日は桜島の姿がくつきり見える。病院に内緒で、梨をふた切れあげる。

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武町夕景。病院に内緒でかるかんをひとつあげる。

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今日の病室からの眺め。このあと、クレーンの赤い点滅灯の斜め上あたりに、黄ばんだ十五夜の月を、母が認めた。その後、月は雲に隠れて見えなくなつてしまつた。車体にディズニーランドのイラストを描いた新幹線が通過していつた。

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東側の部屋に移動。左奥、観覧車と桜島。右手に新幹線の高架。この部屋だつたら花火も見えたらうに。新幹線は驚くほど静かである。

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午後五時ごろ行くと、隣のベッドはからになつてゐた。朝と昼の食事は、吐き気の発作はないが、少ししか食べなかつたといふ。夕食に立ちあつたが、食べたのは半分ほど。流動食が完食できるやうになつたら、あんこのないかるかんを差し入れしてあげる約束だが、

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今日の昼食で、一週間の絶食がやつと明けた。流動食ばかりだが、完食はできず、食後に吐き気がある。本人は食卓塩を持つてこいなどと言ふ。(たぶん無理)

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同室の認知症気味の老婦人が、今日はとりわけ騒々しかつた。五時ごろからずつと居て、疲れたので病室の壁に寄りかかつて居る姿が視界に入つたらしく、「なんかへんなひと」扱ひされてしまつたw

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入院中の老母に妹の差し入れ。めちややはらかい。

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稲村公望氏(ラ校先輩、ただし私は中退)のご発言で、ひとつ文句をつけたい点がある。鹿児島の地名に「アイヌ語源説」を云々することは全くのナンセンスだと思ふ。「南洲」の「洲」に関していふと、もつと良い例がある。薩摩国か大隅国の『風土記』残欠に、ハ

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懐メロ番組の録画を持つてゆくが、ろくに聞かず寝てゐる。絶食五日目であることを正確に記憶してることがすごい。そしてそれに文句を言つてるw

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「バッコス祭儀」は若きバッコス(ディオニューソスまたはザグレウス)が巨人族の手にかかつて八つ裂きになつたといふ神話を中心としてゐる。この巨人たちはバッコスが鏡に映つた自分の姿に惚れ込むやうにそそのかして、彼を破滅させた。彼をばらばらにした後

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午後一時すぎ。母は、酸素チューブを鼻から口に移されて熟睡してゐる。熱はないやうである。三時いつたん帰宅。七時、弟と父と来る。容体変化なし。

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<2019年09月>
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