mixiユーザー(id:193044)
日記一覧
- 劇藥の巴丹杏の香や頰燃ゆる（武邑廢杖子第二句集『鷄肉事始』）
- 2021年12月12日22:36
…一人になれる機會が到來するとすぐに別室に入つて、試藥棚の前まで行き、蠟引きされた硝子の栓がしてある青酸の瓶を手にとつた。栓を抜くと、あの獨特の匂ひ、巴旦杏の香りがはつきりと感じられた。この劇藥を服むと三十秒以内で死ぬことを私は知つて
- 【“手放す”ためのレッスン】
- 2021年12月02日09:55
手放すとは、所有することは出來ないと知ること。所有といふ概念自體まぼろしと知ることだ。オルフェウスが美しく魅力的なエウリディケを連れ歸ることは“絶對に”不可能である。念押しに彼自身の肉體さへ所有できないことを確認するためマイナデスにより虐殺
