S園の身障園生同士もケンカが多かった。でも、法令が80年ごろに整い、他の施設に行き、彼らは分かれ分かれに。二人の園生だった人から手紙が来たが、元園生同士が付き合った痕跡はない。気持ちもわかる。もう付き合いたくないと。
S園は永久的な関係ではなかったが、ハンセン氏病療養所は死ぬまで付き合うわけだからね。想像しても、僕も気が滅入る。煩わしいし、その結果として、陰湿なケンカやイジメにもなるね。
非常に難しいが、煩わしさが判らなかった人たちの気持ちは僕にはもっと判らない。寂しさや差別では語れないものがあるわけだし。
しかし、元患者同士の関係をどのように表現すれば良いのだろうか。友人とか仲間という言葉は使えないからね。これも判らない。
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