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2016年12月01日11:49

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一人の結核患者の例と療養所の実態

  子供の時に父から聞かされた一結核患者のこと。男性。
  若くして結核にかかり、療養所に入所したわけだが、他の患者と派手なケンカばかりして、療養所を転々としたとか。戦前の事だから、日本各地に療養所があったため、転々とできたそうです。その人は易経も読みこなすだけ、頭が良かったわけですが、それでも、ケンカばかりしたと。
  そのストレスはものすごかったわけですね。ケンカ相手の多くの人も。今の僕が思うに、「非常に頭が良い」からはっきりした話もして、ケンカにもなったかもしれないと。むしろ、陰にこもる感じの、陰湿なケンカの方が始末に悪いわけです。
  ハンセン氏病療養所にも通じる面があったと。そう言えば、伊藤まつさんは「全生園の人達よりも、外部の人達の方が良い」と度々述べられていました。まつさんが元患者たちとケンカしていたかは、僕も何も聞いていませんし、仮に聞いても答えなかったでしょう。しかし、派手なケンカはなくても、他の元患者たちと仲が悪かった事はその言葉からも察せられます。
  結核やハンセン氏病療養所の場合は強制的に集められたわけですが、世田谷の身障会は任意で集まり、障碍による絆を信じて、早くに大ゲンカにもなった。何だろうと思うわけです。障碍による絆はできない事に早く気が付いていたら、良かったのにとも。残念に思います。これも療養所とは違った意味で問題があったわけですね。
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