人は連帯できないと

　　お金か権力に頼ってしまうのではないの。例の指名介護人派の生き方も、一種の政治権力に頼る生き方だし。ポル・ポトや毛沢東とかも権力を持ち、それに非常に頼っていたし。資本主義も本当に社会連帯を欠いて成長したシステムだったから。イギリスは特にね。英国国教会自体、本当は連帯を欠く考え方の教派だし。
　　でも、影を潜めていたとは言え、日本式資本主義には会社内の連帯があった。父からも聞いたと。そのような連帯は一時小泉改革で隠れたとは言え、又、大震災から遠ざかり、絆という言葉も聞けなくなったとは言え、底辺では連帯の気風が日本にはあるし、フェイスブックでもそこから新しい文明を連帯して皆で作る動きも強く、僕も毎日拝見している。格差もアメリカほどはひどくなっていないのもそんなところかもしれない。
　　因みに、僕の行った全生園も連帯には欠いたが、僕が行った時はお金も、権力も関係ない状態だった。あのような状態だから仕方ないが、元患者間でも連帯して運動すれば、サポーターもたくさん生まれ、ライ予防法は早くに撤廃できたかもしれないのにとも思う。残念だと。元患者たちは優しい人はいても、連帯できる人は僕の見た限りではいなかったから、ＶＹＳなど、ボランティア関係も見捨てざるを得なかったわけである。僕は「何故、全生園にボランティアは行かないのか」と聞いたが、返事の意味は昔の僕には判らなかった。しかし、今は判ると。ボランティアが伊藤まつさん含む、元患者から早くに撤退したのも仕方ないと今は思っています。