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2016年10月26日22:31

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大麻の合法化による経済効果

去年大学を卒業したある学生が上記タイトルのようなテーマで卒論を書いた。私はそれを読んで、大麻に関する見解がだいぶ変わった。

もちろん最初彼が「大麻に関する諸考察」というテーマで卒論を書きたいと言ったとき両親は「はぁ?何考えてんの?」と反対した。

しかし彼は同じ経済学部のゼミの子らがまぁありきたりのテーマに終始する中、彼の着眼点はなかなか斬新だと教授が絶賛してくれたと言った。

親は相変わらず反対していたが、私は教授がOKなら面白いかもと思った。どうせなら人がやらないこと、自分が興味あることがテーマのほうがいいじゃないか。

卒論は大麻の歴史、米国の麻薬ネガティブキャンペーン、合法国の税収が大きく伸びた事例や、大麻の成分分析と医学的な効能などの著述からなり、なかなか力作で、最終的な教授の評価は満点に近かった。

しかし就活において、彼の卒論のテーマはかなり不利に働いたのではないかと思う。
コロラドに留学していたことも、卒論のテーマにわざわざマリファナを選んだことも、なんか怪しげな奴なわけで、そういうなんかやらかしそうな奴を、会社は採用したくないだろう。

ユニークな学生だ、面白い!とプラスに働けばいいが、大麻と覚せい剤を同じ麻薬と呼ぶ日本においては、案の定マイナスに働いたようで、彼はことごとく不採用となった。

卒論のテーマのせいだけではないと思うが、今思えば履歴書やエントリーシートに、卒論のテーマなんかは具体的に書かないほうがよかったのにと思う。


記念に?私が勝手に考えた彼の卒論の結びの言葉を貼りつける(笑)


【 終わりに 】

私が留学していたUniversity Of Denverは地元では有名な私学で、裕福な学生が多く留学生などもアラブの富豪や公務員の子女が多かった。デンバーの街も近代的で安全、住民はリベラルで生活レベルも高いと感じた。そんな中パーティーではクラスメイトが普通に大麻を吸い、コンサートでは年配の客も大麻をやりながら音楽を楽しんでいた。大麻を所持しているだけで逮捕される日本では考えられない光景でありカルチャーショックであった。たまたまコロラド州で生活しこのような環境を目の当たりにしたからこそ、大麻に関して日本人の抱いているイメージと世界の動向とのギャップを検証し、正しい情報を論文としてまとめたいと思った。

かつてエイズが同性愛者だけがかかる疫病だと言われ、その誤った風評からHIV感染者は肉体的苦痛だけでなく精神的苦痛を強いられた。いまでは空気感染するなどの誤った情報も是正されエイズという病名も使われなくなった。大麻も同じで、大麻というとすぐに麻薬=悪という連想をする日本人の感覚は大変偏っていると思う。

精神疾患やがん患者の急増により、向精神薬や緩和ケアの手段としての医療用大麻は日本でも導入されるべきだと思う。
また、最近はたばこに関するネガティブキャンペーン(禁煙外来などの)CMでよく流れているが、明らかに健康被害を及ぼすとわかっているたばこに代わり、中毒性のない嗜好用大麻の経済的な可能性を国が研究していくことは今後重要な課題だと思う。 




■高樹沙耶容疑者逮捕、彼女が訴えていた医療用大麻ってどういうもの?
(THE PAGE - 10月25日 21:51)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=4259889
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