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2016年08月16日17:36
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『ジャングル・ブック』＠池袋HUMAX シネマズ
8/15 16：15〜 106分 ３D ディズニー映画
原作は、英国の作家・詩人ラドヤード・キップリングが
1894年に出版した短編小説集の中の１編。（翌1895年には続編出版）
7つの短編からなり、
ベーリング海のアザラシを取り上げた第4話を除き、
インドのジャングルに棲む動物達を主人公とした物語で、
作家のインド滞在の体験から書かれたもの。
その内の第1話が、虎に追われた人間の子供が狼に救われ育てられ、
熊やヒョウとも仲良くなり、幾多の冒険を経験して再び人間世界に戻る話。
これが、1967年ディズニーアニメにより
少年モーグリの感動の成長ドラマとして、広く世界中に広まった。
今回いよいよ！最新CG映像を結集し製作されたのが、本作。
1963年11月からNETテレビ（現・テレビ朝日）ほかで放映された、
｢狼少年ケン｣もネタ元はこの原作だと思うのだけれど…
それだとディズニーアンメに先行しているのよね。
しかし､そんな記述は見つけられず…
私の勝手な思い付きかしら？
で、ディズニーアニメ版については、
キャラクターの絵があまり好きでなかったこともあって､
観に行こうという気にならなかったのだけれど、
今回の作品のプレヴューに登場する､
実写と見紛うほど緻密に計算され、デザインされたCGの動物たちが､
本当に美しい！
これは３Dで観たい！！ と出掛けた。
夫婦割引ながら、３D料金が加算され１人 1400円。
しかし動物好きな私たち夫婦は大満足！
決して高くない！
これ､全てCG！動物達がこんなにもリアルなのに…
撮影と完成映像を比べてみると、
が、これ ↓
が、これ ↓
凄い！！！
せっかくの美しい生き物たちも､
発する声がイメージと違っては台無しだが、
それぞれ素晴らしい名優を使った｡(らしい… 私は外国の俳優さん知らないのよね〜)
幼児のモーグリーを助け､狼に預けた黒豹｢バギーラ」
を、ベン・キングズリー
母狼｢ラクシャ」
を、ルピタ・ニョンゴ
群の長「アキーラ」
を、ジャンカルロ・エスポジート
モーグリーを執拗に付け狙う虎「シア・カーン」
を、イドリス・エルバ
が演じ、
いずれも、全く違和感なく心に沁み入ってくる。
日本語吹き替え版だと、この方達。
私の中では、ラクシャが違うなぁ〜
やっぱり映画は字幕版がイイ！
ただ、ニシキヘビ｢カー｣をアテた朴璐美さん(｢ｽﾉｰﾎﾜｲﾄ｣ｻﾗ役)
が絶品で､こんな蛇だったら､丸ごと呑まれたいという声がチラホラ…(笑)
カー登場のシーンだけ､日本語版､ちと見てみたい。
インドの広大なジャングルや草原をダイナミックに駆け巡り、
自由自在に言葉を操る動物達。
そんな中、言葉を話さない主要キャラクターが居る。
それは"象"。
ディズニーの前作､アニメ『ジャングル・ブック』で登場する象は、
ジャングルのパトロール隊として､
木々をなぎ倒し、パトロール隊のマーチを高らかに歌い上げながら
一列縦隊で行進､と 派手に描かれたそうだ。
しかし、本作では､
ジャングルの奥から静かに、かつ厳かに登場し、言葉も一切話さない。
そんな象を動物達は畏れ敬う｡
このシーンに、監督が本作に込めた深いメッセージがあるという。
原作では象は森を造る造物主のような扱いだそうで､
そこに回帰したらしい｡
象はジャングルの象徴…
この点､宮崎アニメに影響を受けていることを監督は明かしたそうだ。
養父の狼アキーラを殺したシア・カーンへの復讐を果たすべく､
モーグリーが"火"を手にした時､
全ての動物は､モーグリーを敵である｢人間｣と見なした｡
宮崎アニメで観られる＜文明ｖｓ自然＞の構図である｡
一度は火を捨てたモーグリーだったが､
ジャングルに住むなら人間の武器｢道具｣を封じよ､と言う者たちと､
お前はお前､お前らしさを活かして生きよ､という者たちの中にあって､
モーグリーは自分が人間であることを受け入れ､シア・カーンに勝利する｡
そして再び平和がおとずれたジャングル。
モーグリーのその後は？
これは観る者の想いにまかされる。
備忘録としてあれもこれもと貼り付けた画像｡
最後の一枚はこれ。
伝説の巨大類人猿ギガントピテクスの｢キング・ルーイ｣の居城､
密林の大仏教遺跡群｡
インドの奥地に本当にありそうだ〜！
３Ｄの凄さが身に染みた素晴らしいシーンだった｡
※ ボーイスカウトの中で,小学校2年生〜小学校5年生 までの
少年少女を対象として活動する部門をカブ（狼ほか動物の仔の意）と呼び、
そのリｰﾀﾞｰを｢アキーラ｣と呼ぶのは､
「ジャングル・ブック」の原作に依るそうだ｡ スゴイ！！
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