医療探偵「総合診療医」
原因不明の症状を読み解く
山中克朗医師著 光文社 740円+税
NHK「ドクターG]をご覧になっていれば、いかに医師という職業は大変か
お解りいただけるでしょう。
その「ドクターG」に指導医として研修医を導いていく姿を
で拝見する事があります。
第1章 やってくる患者は全員「病名不明」
第2章 診療の成否は、問診にかかっている
第3章 病気になったとき、総合診療をどう活用するか
第4章 医師も初めから上手な問診ができるわけではない
内科系総合診療のお立場から書かれており、科の異なる専門医とは診立てかたは異なるでしょう。
第1章3には、私が「問診」を重視するわけ を書かれておられる。
診断に寄与する率 問診 8割
身体所見 1割
検査 1割
仮に10名の同じ症状で医療機関を訪れる患者がおられたとしても
同じ疾患とは限らないし、性別、年齢、体格、既往歴、原因も異なってきます。
「痛いから早く処置してくれ、医者だから簡単に病名が分かるだろう
」
そんな身勝手な患者の如何に多いことか
処方を間違えれば命を失くしかねない事態を招きますから
さぞ、ストレスも多く、溜まることでしょう。
私の場合は、原因不明であっても、幸いにして命に関わる患者を診ることはないし
画像検査を含めて各種検査結果は出ておられる。
私の場合、診断に寄与する率は異なるが、それでも問診4〜5割にはなるかと・・・
身体所見では、視診で身体全体の変異
触診で骨格の変異・変形
検査では、骨格変位・変形に伴う症状なのか
押圧・可動による症状変化
等が必要になり、医療機関で行われる検査比率とは異なりますが、
それでも問診から得られる情報は重要で「座ればピタリと当たる」と思われる方は
大変な見当違いをしています。
「健康・命に金銭の支払いはムダ」でなければなりません。
「ムダ」であるためには、日頃から身体の使い方に留意され
手入れを怠らないことです
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