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2016年07月20日11:13

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敬天欠落の、医療への影響と、日本人の深層心理

 天などへの畏敬の念を失うと、人は連帯できなくなり、諸々の面で影響が出る。その一つが医療。医学生だった頃は純真に患者たちの苦しみを救う気持ちがあっても、中には次第にお金への欲望に負けて、医療制度を悪用して大儲けして警察に捕まる事件も後を絶たない。逮捕されなくても、儲け主義の医者が多く、問題化している。ただでさえ、日本の医療予算は赤字続きなのに、このままでは、いくら消費税を上げても追いつかない。また、必要な投薬は当然だが、不必要な投薬は止めるべきだと。

  医者たちも敬天して、人々・国民と連帯意識を持てば、「一人ではない」という気持ちになり、お金儲けの為の医療はしなくなるのではないかと。とにかく、個人の理性だけでは、誰でも金欲は抑えられないはずである。

  ところで、日本人は西郷隆盛が葬り去られた後も本当に敬天思想を持たなかったのか。持ちたい気持ちは本当はあったと僕は見ている。諸々の歌謡曲が証拠だと思われるからだ。戦前の歌謡曲は残念ながら多くを知らないが、戦後に限っても、1960年ごろの坂本九の「見上げてごらん、夜の星を」や、66年ごろの加山雄三の「夜空を仰いで」など、かなりある。作詞家が作り、歌手が歌っても国民の間に天に対する気持ちがなければ、そのような歌は流行らないからである。西郷の事は忘れても、日本人の奥底にも人や社会を越えたものを持とうとする意識はあるのではないかと。それが何かのきっかけで噴き出せば、日本人の意識も大きく変わり、つられるように、社会も激変し、医療や福祉に限らず、それこそ、婚活に至るまでの問題もかなり改善されるのではないかと。日本人の深層心理から読み解けば、このような解釈も可能になると。また、そうなってほしいものである。
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