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2016年05月30日00:21
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『また逢おうと竜馬は言った』 by ｷｬﾗﾒﾙﾎﾞｯｸｽ featuring D-BOYS
5/29(日)BLACK CAST初日 12：00〜14：00
キャラメルボックスの十八番！ 古典とも鉄板とも言うべき作品｡
そう､劇団と､脚本家成井さんの“色”がハッキリ前面に出ている作品である｡
その､５回目の公演｡
それを､最近仲よくしている(？笑)若手の演劇集団｢Ｄ-ＢＯＹＳ」から
主役２人ともう２人､計４人をお呼びしての舞台｡
そのお客様をクロスキャストという面白い事をやってこき使ってしまうという｡
ということで､
WHITE CAST/ 岡本：三津谷亮/竜馬：大内厚雄/伸介：岡田達也/土方：陳内将
BLACK CAST/ 岡本：陳内将/竜馬：岡田達也/伸介：大内厚雄/土方：三津谷亮
と､主要キャストがクロスする｡(下線、Ｄ-ＢＯＹＳ)
物語は､
坂本竜馬を人生の師とも信奉する｢岡本｣は､
どんな乗り物でも酔ってしまうという､情けな〜い添乗員｡
彼が､同僚｢本郷｣を西郷に､本郷の妻｢ケイコ｣を桂に見立て､
心の中に現れる竜馬の助けを借りながら薩長同盟ならぬ
本郷とその妻の諍いを解決し離婚の危機を回避させようと､
かっこ悪く必死にあがき､走りまわって､
２人の気持ちを､なんとかやっと通じ合わせる､というのが軸になる筋立て｡
それを複雑にするのが
浮世絵の密輸を企む｢棟方｣と彼が信奉する｢土方歳三｣
棟方を裏切ろうとする女｢石倉｣がからみ､
ケイコの妹カオリとその夫｢伸介｣もまた､物語を混乱させる｡
こう書くと､一見ドタバタラブコメディのようだけれど､
ある意味それは正しいのだけれど(笑)
岡本が､ケイコへの秘めた想いを原動力にして､
竜馬の助けを受けながら、男として一段成長する過程は､
なかなか爽やかで良いものだし､
芝居の中のいくつかの､決めシーンと決めゼリフが､
とても美しくて､好きである｡
そこに絡むのは､もちろん｢竜馬｣！
で､
初めて、岡田さんが竜馬を演ったのは､2000年、再々演だった。
この時、岡田さんは、実際、竜馬が活躍していたのと同年代。
少々荒削りだが､
それだけに､活力があふれ、まぶしいほどだった。
｢岡本｣を先導し、振り返っては引っ張っていく… そんな竜馬に観えた。
そして2010年
岡田竜馬は、充実し、自信も感じられ…
｢岡本｣を支えて、助ける… そんな竜馬に観えた。
握手会が設定されていてちょっとお話できた折、
「これが最後の竜馬です。」と岡田さんは仰っていた。
たしかに、わたしもそんな気がして…
だから、神戸大楽に行ったのだ。
ところが！
岡田竜馬に＜また逢える＞とは！！
本当に感動！
今年！2016年！
岡田竜馬は…
なんと大きく、なんと優しくなったことか！
陳内くんの岡本を深い懐で抱擁し慈しみ…
2500ステージを迎える今だから！
これまでの役者人生から生まれる余裕。
竜馬が暗殺されず長生きして、日本の幕末〜明治維新に携わったら
こんな“男”だっただろうな〜と、しばし夢想…
わたしにとって、
坂本竜馬は、キャラメルボックスの舞台の上の岡田竜馬。
ぜひ！
再々々々々演でも「また逢おう」と言って頂きたいものである。
16年を経て、どんどん素敵になっていく岡田竜馬を
オンタイムで追えて、本当に幸せである｡
で､
29日､今日の公演｡
BLACK初日ということで､殺陣やセリフ合わせなど､
少々､おずおずと探るようなところが､まだあった｡
それに､土方の三津谷くん､
岡田竜馬と対等に渡り合わねばならないのに､
ちょ〜〜っと､力量不足…
土方には軽いなぁ〜〜｡
陳内くんの土方､
そして､演じながら成長した三津谷くんの土方､
舞台その物の成長､
色々､11日の観劇に期待している｡
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