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2016年05月25日02:20
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“生誕300年記念 若冲展”＠東京都美術館
5/16(月)
行ってきました！
もの凄い人の波に溺れそうになりながら…
開場２時間前､約200人の列｡
開場が30分早まったため､実質90分並んで入場｡
こういう時は､１点､本当に観たいものを定めて､
それが観られたらOK！とすることだ｡
ということで､観たい絵、優先順位１位の｢老松白鳳図｣！
ロビー階を､順路を無視して駆け抜け､
…と
｢乗興舟｣
これだけは！
白黒反転の奇想の工夫！
美しい｡
予想外にじっくり観られて嬉しかった､
そして１Fに走る！！
突っ走ったのが幸いして､(笑)
飛び込んだ､１F円形会場はまだまだ空いていた｡
◆ ≪釈迦三尊像≫と≪動植綵絵≫
色々､ささやかながら予習して臨んだのだけれど､
そんな､つけ刃の知識は､
ガッツリ揃った実物30＋3服の迫力にブッ飛んだ！
動植綵絵30幅
圧巻！！
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特に､愛しの｢老松白鳳図｣
超圧巻！！
これに魅かれるのは､
｢我れ 美に殉ず｣／小嵐九八郎に描かれた若冲の影響が大きい｡
これだけの細密な画を30＋3幅 画き上げる原動力は､
ここに書かれた“想い”であるのが一番納得がいく｡
ただ､
楕円状ではなく､本来の形､方丈の展示で魅せて頂きたかった｡
ちと残念！
こんな展覧会もあったのね？
(宮内庁三の丸尚蔵館？ 画像索って拾ったけれど出所不明)
その後､２Fへ｡
◆ 画遊人､若冲(２)
もう１点､じっくり観たかったのが､
若冲の｢果蔬涅槃図｣
野菜たちの優しい涅槃図…
何度か観たことのある作品だが､
等伯の涅槃図を観てきた後だと､その優しさが染み入ってくる｡
それにしても､日本の仏教は寛容だなぁ〜
仏陀を大根に､高弟たちをその他の野菜になぞらえても､
受容してくれる｡
好きな作品を､ポイント鑑賞してから､
スタートに戻る｡
◆ 画遊人､若冲(１)
もうかなりの混雑｡ 大渋滞｡
それでもなんとか､人の頭の間から覗き込んで鑑賞｡
改めて順路に沿って２Fに行ったら､
もう､観る状態ではなかった｡
ということで､後は､さぁ〜っと見て出口へ｡
グッズショップも､処々で脅かされたほどは混んでなく､
自分に封印していた図録を､今回だけは購入したが､
現在完売中で､申し込んでおけば､送料無料でおくってくれるとのこと｡
あの重い本１冊､持って帰らずに済んで､ある意味､ラッキー！
11：00少し前､会場を出たら､
210分待ちだった｡
それでも､なんだかんだ言っても､
30＋3幅､ 一堂に会した本展！
観られて良かった｡
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で、
あくまで､ど素人の私の感想｡
等伯は､
自身の納得のいく画を求めて､
それが世間に認められる事も求めて､
燃えるような野心も持って､画いた｡
しかし､
若冲は､内から突き上げる衝動､
ただただ描きたいという想いのみによって描いた｡
他人の評価はどうでもいい！
眼の前の“命”を､今､切り取って写し取りたいだけ…
こう書くと若冲が純粋無垢に思えるのだけれど､
二人とも､いや､その他の､
古今東西有名無名の何万もの絵描きはみな､
｢かきたい！｣という業を背負って､
日々､見た物を観得る物に表現しているのだろうな｡
苦しくて､でも幸せな人達だと思う｡
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