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2015年12月23日15:21

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旅行記(396:北岳&間ノ岳<6>-小太郎尾根分岐〜肩の小屋-)

雲ひとつない晴れの天気だと思っていたのだが、稜線上から見える山々にはガスが掛かり始めてきた。
雨が降るような事はないとは思うのだが、北岳頂上の真上でガスで何も見えないという事態だけは避けたかった。
しかし、体は高山病で思うように動かない。
小太郎尾根分岐から肩の小屋までのコースタイムは30分と意外と近い上に、標高差も150m程とあまりない。
実際に目に見える景色はなだらかな稜線と時々急傾斜の登りがある風景になっていた。
30分程度の距離しか離れていない割りには肩の小屋が全く見えない。
 
なだらかな稜線は今までの遅れを取り戻すようにやや早めに歩いた。(高度を上げなければ高山病の症状は軽くなる)
急傾斜の部分は、息が切れないようにゆっくりと歩いた。
結局はコースタイム30分のところを45分と完全にオーバーしてしまっていた。
天気は問題ないため肩の小屋泊まりではなく、北岳頂上を経由して北岳山荘泊の予定は変更せずに進むことにした。
肩の小屋では昼食として15分の休憩を取った。
 
肩の小屋の標高は3,000m丁度なので、北岳との標高差は190mとなる。
実際に肩の小屋の真後ろには北岳の頂上も見えているのだが、見た目は近いのだが高山病でダウンしかけている体にはかなり遠くに見えてしまった。
 
槍ヶ岳の時は槍平ロッヂに泊まり体調を整えて登ったので高山病の症状は、槍ヶ岳山荘内の階段昇り降りがやや辛い程度で済んでいたのだが、今回は甲府市内から一気に3,000mまで登ってしまったので体が調整できないのだと思う。
他の山でも2,200m程度から高山病傾向が出ていたこともあり用心していたのだが、ここまで酷い状況になるのは富士山以来である。
高山病で体はつらいものの、体力的には余裕がありすぎるのがアンバランスで性質が悪い。
 
今まで余裕がなかったので周囲の風景をあまり見ていなかったのだが、甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳といった近隣の山だけではなく、雲海の上に富士山も姿が見えるようになってきている。
何時の間にか雲海と同じ高さにまで登って来ていた事すら気づいていなかった。
 
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旅行日:2015/09/23(Wed.)
写真: 仙丈ヶ岳, 小太郎尾根〜肩の小屋稜線, 肩の小屋
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