今年の2000m級登山の締め括りとして八海山へ行く事にした。
元々は土曜日(10/14)に行く予定にしていたが、天候不順が予想されたので翌日(10/15)に行ってきた。
3か月前に平標山登山の際にも来ているので、越後湯沢駅に新幹線で来ても久しぶりという感じが全くしない。
今回は八海山なのでJR上越線に乗り六日町駅まで移動し、さらにバスに乗り換えて30分バスで八海山スキー場へ向かう。
今回は時間短縮のために八海山ロープウェイ(冬時期はスキー場のロープウェイとなる)で楽々1,147mの山頂駅へ移動する。
秋の紅葉シーズンと重なっているため、ロープウェイ乗り場は観光バスツアーの人達でごった返していたが、9時前にロープウェイに乗車した事もあり、待ち時間はロープウェイ1本分で済んだ。
またこのロープウェイはモンベル会員割引が効き往復利用時に限り500円引きとなる。
今回は秋のピーク期のため繁忙期のため、通常2,000円のところが1,500円となった。
意外と割引の事が知られていないらしく、私以外にモンベルカードを提示する人を見かけなかった。
八海山への登山の目的は、八ッ峰の鎖場縦走である。
槍ヶ岳, 北岳・間ノ岳と今年は3,000m級の登山を行ってきたのだが、来年以降の登山に向けて足りない技術は鎖場の技術である。
槍ヶ岳では槍の穂先に登っているのだが、私自身が会得したい鎖場の技術としては不足している。
なので少し背伸びをして鎖場を楽しんでみようというのが目的である。
四合目となる山頂駅を出発、六合目の女人堂を経て、九合目となる千本槍小屋に着いたのは登り始めてから2時間後だった。
標準タイム140分に対して、120分で登ったのでやや早めと、いつも通りにやや早めペースである。
ハイキングで登ってくる人は、この千本槍小屋がゴールのようで昼食を摂っている人が多かった。
少し休憩した後、目的地となる八ッ峰の鎖場縦走を開始した。
鎖場自体は最初の地蔵岳, 不動岳は序盤という事でたいしたことはない。
そのためハイキングで来ていた人もこの峰のどちらか一方には登って来ていて、頂上の眺めを楽しんでいた。
本格的な鎖場が始まるのは不動岳の下りからである。
ここから先は一度進んでしまうと後戻りするのも大変な急斜面となる。
とにかく八ッ峰の名前通りに、八つの峰が並んでおり移動するたびに鎖を使って昇り降りしなければならない。
体力・技量を試されるコースとなっている。
そのため看板には、『転落されば助かりません』と書かれているようなルートである。
自分は構わず先に進む。
丁度先方を進む人はかなり遠く、また後方に続く人はいないようである。
一つ一つの峰を慎重に昇り降りしていった。
峰どころか岩場を水平移動する際の足場が狭く、こちらも気を使わなければならないため、ゆっくりと落ち着けるのは峰の頂上だけである。
また一部の鎖場は垂直ではなくハングアップしている部分があり、よりにもよって鎖の終端であり危険すぎる場所だった。
間違いなく初心者には薦められるコースではない。
最後の摩利支岳および大日岳は昇り降りとも鎖場の骨頂となっていた。
上から見ると�發気�あり怖そうに見えるのだが、ここまで十分すぎるくらい歩いてきているので高さに対する感覚が麻痺している。
そのため特に恐怖心もなく、スルスルと降りてしまった。
高さ的には鉄筋コンクリート雑居ビル4階建てくらいの高さである。
八海山の最高地点は八ッ峰とは全く関係なく、その先にある入道岳(1,778m)である。
しかし、八ッ峰縦走に時間がかかったため(鎖場の下降待ち時間のため)に行って帰ってくるとロープウェイ最終時刻(17時)に間に合わない恐れが強かった。
そのため入道岳が見える地点で、昼食休憩とした。
帰りは八ッ峰を通らずに巻き道で帰ることになる。
巻き道は通常ならば安全な道が多いのだが、ここは真逆で八ッ峰直下の岩場を歩いているため絶壁部分が多い。
こちらの方が岩場の足場が狭く、鎖場が続く難所が多かった。
部分的には肩幅ではなく、足幅しかない岩場を通過しなければならない場所が続いていた。
このコースも初心者向けではないのは間違いない。
千本槍小屋に戻ってきたのは14時になった。
下山時間は行きと同じく2時間を計画し、ロープウェイ待ち時間を含めても16時半には降りられるだろうと考えていた。
下山時間は予定通り2時間とのんびりと下山したが、想定外となったのはロープウェイ待ち時間だった。
16時を過ぎれば待ち時間もかなり減るだろうと予測していたのだが、大行列だった。
17時10分に乗る帰りのバスも怪しくなるくらいではあったため、急いで待ち行列に並んだ。
ロープウェイは通常は20分毎に運行しているのだが、あまりに混んでいるために8分毎と最短運行限界時間で折り返していた。
それでも待ち時間40分となり、ロープウェイ山麓駅に降りてきたのは16時55分とギリギリの時刻だった。
麓に降りてくると丁度日没時刻、夕焼けに染まった八海山が赤くなっていた。
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写真: 摩利支岳(鎖下降部), 大日岳(奥の人待ちしている箇所が摩利支岳), 山麓駐車場からの八海山(八ッ峰)
※同一日にヤマレコに記録を残している方
こちらの方々は大日岳でザイルを出して下降順番を待っていました。
その関係で二枚目の写真にて、大日岳岩場の先頭で映っています。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-746580.html
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