「酒は百薬の長」
お酒好きの方にとっては、この上なく心強い漢書引用の言葉なのでしょうが
「酒は百薬の長、されど万病の元」
飲めや歌えの方々にとっては、後半の言葉を外して解釈されておられるのでしょう。
個人の好みですから、どうこう申し上げる気持ちはありません。
ただ、患者として来られるアルコール好きの方々の症状改善には
難しい方もおられれば、症状改善の限界もあります。
生理解剖学上、血管や諸臓器の硬直・機能低下が招く事で
医療の本質は「治す」ではなく「本人の自己治癒力を手伝う」です。
内科系の疾患で通われていた方が、病院内で医師を刺殺した事件もあれば
総合病院の表玄関を車で大きく壊した例もあります。
医師の処方に不満があったのでしょう。
個々人の持って生まれた体質は異なります。
全ての方が最優秀の体質を持って、この世に生を受けた訳ではありません。
酒豪で鳴らした方が、酒類で内臓を大きく損傷して痩せ衰え
人生の終焉を迎えられています。
あるいは、私の友人達の中にはくも膜出血で倒れ
息を引き取ってから数日後に発見された者が数名います。
飲酒が疾患の大半を占める訳ではありませんが
楽しく健康的にお飲みください。
「・・・されど万病の元」をお忘れなく!
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