原発事故による帰宅困難地域に住む一人の男の物語。
ハンティカムで撮ったので画像がぶれぶれだったのが、見るには大変でした。(小さなスクリーンでよかった)
10ヶ月で迫ったことを考えると良く撮れていて、奥深いところまで迫っていると感じました。
牛の出産や逃走そして死、猫のシロちゃんの出産、イノブタの乱暴狼藉、通わないとカメラに収められないシーンの数々。過去に訪れて以来、気になっていたことが殆ど映像になっていました。
役所との攻防も過去の振り返りという手法ではあるけれど隠さずに描かれていて、スポンサーの付かない個人映像だからこそ表現できた事実。
富岡駅も、その近くから見える第二原発も、自分が見てきたそのままの姿。打ち捨てられた家家も。
ショックを受けたのは、あのダチョウのかたわれが自殺した事。
あの強力な足で自分の頭を蹴って死んだ、とか。放射能障害だったのだろうか?
松村さん自身も水道が復活するまでは、死の灰が降った山からの湧き水で暮らしていたのだよなぁ。体が大丈夫なのか、少し心配になります。
数多くの学者たちが自腹で今も松村さんをはじめとする被爆地・被爆者を追っかけていると思う。可能ならばそれらを縦横に統合した追跡結果を発表してもらいたい。
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