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2015年05月04日00:22

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「殺人を無罪にする方法#1」TV

『殺人を無罪にする方法#1不敗の弁護士』
脚本:ピーター・ノウォーク
監督:マイケル・オファー

<ストーリー>
 フィラデルフィアのロースクールに補欠合格した黒人青年ウェス・ギビンズは刑事法の授業を選択するが、その教授は自らの仕事を“いかに殺人を無罪にするか“だと語る強烈な現役弁護士でもあるアナリーズ・キーティングだった・・・

<コメント>
プロデューサーのションダ・ライムスはこれまで『ER』のメロドラマ部分を強調した『グレイズ・アナトミー』や『ザ・ホワイトハウス』の下半身部分にスポットを当てた『スキャンダル』などと先行する名作をえげつなくすることでヒットを連発してきた。その彼女が今回手がけたのはおそらくデビッド・E・ケリーなどの諸作と『ダメージ』をヒントにしてえげつなくした弁護士ドラマである。

 『スキャンダル』のあたりから多分自分を反映させたであろう強烈な個性と自尊心と尊大さをむき出しにする黒人女性を主人公にしているけれども、とにかく主人公のキーティングが物語を引っ張っていく。もちろん殆ど法律素人のようなウェス青年を副主人公にしたことで、視聴者に戸惑いとそして感情移入の余地を与えているのはさすが。

 今回は現在裁判中である、かつての愛人であった雇い主にアレルギーを引き起こす鎮静剤を与えたという女性をいかに無罪にするか、という方法を巡って大学の講義でこれをディスカッションするというまさに“正義を何だと思っているのだ?”という反発と“でも興味深いなあ”という物見高さを両立させた派手なドラマ展開で楽しませてくれる。

 ただし、あまりにケレン味が強すぎるのとあまりに強引なクライマックスの裁判による逆転劇がちょっと鼻白んでしまったのも事実だが。
 とりあえず、平行する3ヵ月後の殺人事件の顛末をゴールにしての実にケレン味に満ちたションダ・ライムスのリーガルドラマとして楽しませてくれそう。

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