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2015年01月17日00:37

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床屋談義なき床屋でくつろぐの巻

フォト


 16日、穏やかで少し暖かかったので、待ってましたと散髪に出かける。
もっと早く行きたかったのだが、短く刈り上げるタイプなので寒い日には首筋がスウスウして病み上がりにはつらい。そんなこともあってズルズル延ばしていたのだ。
 
 もう2、3度書いてきたが、聾唖の若者が開いた店で、とても気に入ってそこばかりにしている。
 TVもBGMもなく、音といったら器具が発するものと彼の息遣いぐらいだ。瞑想にはもってこいの雰囲気だが、まじめに瞑想に耽るような素質もないので、くだらないことばかり考えているうちにすぐ寝入ってしまい、頭が傾く。

 すると彼が、その大きな手で頭を挟み込むよにしてグイと自分の仕事がし易いポジションに戻す。それがなんとなくおかしくて、クックッと笑いがこみ上げそうになる。もっともその前に、警策で打たれた座禅の僧のように、ハッと目を覚ますのだが。

 彼の技術は確かだし、仕事が丁寧だ。前に行っていた、3,800円のところに比べても何ら遜色がないばかりか若いだけに新しい技術もいろいろ習得しているようだ。サービスもいい。
 今回など、あとに待っているお客がいなかったせいで、アフターサービスの肩叩きやマッサージを実にみっちりやってくれた。これがまた気持ちがいい。これで1,700円(シルバー割引)では申し訳ないくらいだ。

 彼は音には恵まれていないが、その分視覚が優れているのかいい写真を撮る。店には、いつも引き伸ばした写真が数枚掲げられている。それもゆくたびに変わっていて、しかも広島やら、関空やら遠隔地のものがあるから、どうやら休みを利用してけっこう遠出をして撮ってくるようだ。

 今回は、赤い新幹線「スーパーこまち」や黄色い新幹線、ドクターイエローなどをいいアングルから綺麗に撮ったものか飾られていた。これだけ撮るには、ポジションどりやタイミングにかなり気を使ったであろうことは素人の私にもわかる。

 さっきもいったように、次の客がいなかったので、終わって勘定を払ってからゆっくり見せてもらった。手話ができないので、大きく口を動かすようにして感想をいう。「これがいい」というと、相好を崩して何度も頷いていた。きっと自分でも会心の作だと思っているのだろう。

 マッサージのせいか身も軽くなって扉を開けて外へ出たら、俗世間の音どもが、わっと一斉に襲いかかってきた。



写真は夕方、近くの家のTVアンテナに集まったふくらすずめたち。数えてみるとおよそ60羽ほどいる。携帯で望遠が効かず、しかも逆光なのが残念。
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