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2015年01月15日14:22

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散歩道で考えたことなど

 今日は朝から冷たい雨が降りしきっている。町内の班長として、広報を配る役なのだが、昨夜のうちに配っておいてよかったと安堵している。
 以下は、比較的穏やかだった昨14日の話。


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 ここのところ、必要最低限の外出しかせず、閉じこもってひたすらデスクワークに集中している。おかげで、いくつかの文章をほとんど書き終えることができた。なかには、今まで関わったことのない伝記的なものもあって、その出来栄えの客観的な評価が気になるところだが、今は静かに寝かせながら、推敲と校正に励んでいる。

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 そんなわけで、圧倒的に運動不足である。もっとも、激しい運動はしばらく控えなければならない事情もあるのだが、足腰は適度に動かさないと麻痺する可能性もある。

 学生時代の友人から、一献酌み交わそうではないかというありがたいお誘いの文が来た。待ってましたと飛びつきたいところだが、いろいろ関門があって、「待った」をすることにし、その旨をしたためた返事を出す。具体的には立春以降だろう。赤い鼻緒のジョジョ履いたみいちゃんのように、ひたすら春を待っている。

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 その返事を投函しに近くのポストまで歩いたついでに、少し歩くことにする。といっても、ご近所を一回りといった程度である。何度も通り、見慣れた風景だが、季節や人のなせる技による変化は見られる。こちらの視線による新たな発見もある。それらを携帯についたカメラに収めてゆく。

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 まだ、午後2時を回ったばかりなのに、人通りはない。かつては、このあたりを歩くと、所々で犬に吠えられたものだがそれもない。吠えられたのが縁で仲良くなった犬もいたがそれらももういない。もはや、雑種の中型犬を飼ううちはなくなってしまって、ちまちまとした室内犬しかいないようだ。

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 いろいろ考えたりする。フランスの様相はどんどんグロテスクになってゆくようだ。13日、議会の本会議場では、「自然発生的に」起こった「ラ・マルセイエーズ」の合唱が、ほとんどの議員を巻き込んで、大合唱になったという。

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 1945年、フランスの解放後、フランス共産党のモーリス・トレーズが亡命先のソ連から帰国した際、それを出迎えた労働者などが「インターナショナル」を歌い始めたところ、トレーズはそれを遮って、「同志諸君、今は『インターナショナル』を歌うときではない。『ラ・マルセイエーズ』を歌おう」といったエピソードを思い出した。
 この党は、1968年の五月革命の際、権力とともに労働者や学生を抑えこむ側に回った。

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 フランスに、かつての輸出品目であった「現代思想」の知性が残っているとしたら、「私はシャルリー」と叫ぶ人たちの腑分けをきちんとすべきだろう。主要な流れは、愛国主義と排外主義に傾いているようにみえる。これは、ならず者の道だ。これはまた、新たに「表現の自由」を踏みにじる道にほかならない。
 果たせるかな、「私はシャルリー」を揶揄したとして、コメディアンが逮捕された。

 そんなことを考えながら歩いていたら、家の近くで、車から降りて田んぼで立ち小便をしているおっさんに出会った。なぜかわからないが、私のほうが目をそらし、それを見ないように家へと急ぐのだった。




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