オリエント急行の大使閣下とナイフの行方

「オリエント急行殺人事件」
三谷幸喜脚本。前編。昔見ただろうけど覚えてないけどオチ以外覚えてないので新鮮だったり。１人１人呼び出すも他の人のアリバイを言う不自然な容疑者達。野村萬斎のポアロじゃなかった勝呂はかなり変人で面白かった。後編は犯人側のオリジナルだそうで娘まで楽しみにしてる。
「オリエント急行殺人事件」
後編。娘はまた事件が起こるのを期待してたらしい。加害者側の話だけで期待外れだったようだ。そこまで変えられない。でももっとコメディ寄りかと。松嶋菜々子も沢村一樹も初めは暴発しそうな人々を集めて見守り、出来れば事を起こさずに済めばと。でも出来なかった風なのがいい。しかし所謂推理物のラストにある犯人の告白の引き伸ばし。大勢を纏めて犯罪を行うジャンルはあるけど結末わかってるとね。アガサから離れてもっとコメディ寄りでてんやわんやしてれば三谷ドラマらしかった。娘も満足したかと。三谷ドラマのマイベストは新撰組かな。新撰組だからというのもある。

「大使閣下の料理人」
ベトナム大使館公邸の料理人になった主人公の成長物。真面目で努力家な主人公が櫻井翔くんによく合ってて好印象。外交官の西田敏行に自己満足を叱られたりしつつだんだん外交官の頼りになる料理人となる。外交の難しさに饗応もあるのねと。演出佐藤祐市さん脚本いずみ吉紘さん。エッセイ・漫画が原作。漫画は単行本全25巻とかなりの巻数があるので連ドラもできそう。14巻までのベトナム編を2時間で終わらせちゃったようだけど。その後大使の直属料理人になった話で続けられるかも。

「ナイフの行方」
前編。山田太一脚本。独居の元刑事松本幸四郎が通り魔未遂の今井翼の足を折り治るまで自宅に同居させる。更生させたいと思うが意外と元気な若者に戸惑い情も移る。EDの「飛べなくなった人」の絵は作者石田徹也。怖いと娘。人間が無機物と同化したような絵で検索したら絵が全部怖い。