更年期は「つわり」と似ている

今朝NHKあさイチで、更年期特集をしていた。途中までしか見てないけど、今まさに自分がその最中。
ＨＰに「更年期チェックシート」というのが載っていたが、そんな症状は閉経前後の年齢になれば誰でもあてはまる。

１　顔がほてる
２　汗をかきやすい
３　腰や手足が冷えやすい
４　息切れ・動悸がする
５　寝つきが悪い。眠りが浅い。
６　おこりやすくいらいらする
７　くよくよしたり憂鬱になる
８　頭痛・めまい・吐き気がよくある
９　疲れやすい
10　肩こり・腰痛・手足の痛みがある

更年期障害は閉経前後に女性ホルモンが減る事によって体や心にいろいろ支障が出てくることだが、実際更年期なんてなかったわという人もいる。ないはずないのだが、そのしんどさを自分でいかに軽く流すか、重く受け止めるかの違いだと思う。

更年期は「つわり」と似ている。つわりがひどくて寝たきりになる人とつわりが全くない人がいる。更年期も重い人は本当に死にたくなる。
「つわり」は病気じゃないのに更年期障害は病気なのだろうか？番組では病気だから悩まないで婦人科に行けと言っていたけど私はそうは思っていない。人は体の不調に対して医者に行きなにか病名をつけてもらうと安心する。自分は更年期なんだからしょうがないと納得できればなにも医者に診断を下して貰う必要はない。

女性ホルモン（エストロゲン）について調べてみた。

このホルモンは視床下部から指令が出ていることで脳つまり感情面に左右されやすいということ。（恋をすれば女性ホルモンがいっぱい出るというのも根拠ある話！）
女性ホルモンは 卵巣から分泌されるが分泌を促す指令は脳の視床下部。女性ホルモンが減って出なくなると「もっと出せ！」と、脳からの指令が増えるが、それでも出てこない と脳が「こまった脳ぅ〜」と混乱。そのため脳の近くにある自律神経にも影響。だから頭痛やめまいなど自律神経系の症状が出やすい。

一般的に知られているはたらきは、乳腺細胞の増殖促進、卵巣排卵コントロール、脂質代謝コントロール、インスリン作用、血液凝固作用、中枢神経(意識)女性化、皮膚薄化、LDLの減少とVLDL・HDLの増加による動脈硬化抑制など。

また、成長期においては身長の伸びを止める作用があり、女性の多くは思春期が始まると身長の伸びが落ち、やがて停止する。近年の研究では心臓の保護効果も発見されており、心筋梗塞などの心疾患を防ぐ効果があると考えられている。

このすごい働きをするエストロゲンの分泌が閉経で一挙に減ると、体に障害が出てくるわけで、それを一般に「更年期障害」といっているわけだが、だからといって、人工的に女性ホルモンを補充すればすむという問題ではないと思う。
ホルモンには怖い副作用もあるのだ。ホルモン補充療法をしている人で、乳がん・子宮がんになる人の割合があまりに多いので、欧米ではこの療法が禁止になったそうだ。
しかし日本では、「更年期障害がひどい場合、我慢しないでホルモン補充療法を」と逆に推奨している。へんな感じだ。
最近注目のイソフラボン（大豆に含まれるポリフェノールの一種）はその機能が女性ホルモンのエストロゲンと似ており、体内に吸収されるとエストロゲンと同じような働きをするのだそうだ。
エストロゲンの重要な働きに、骨からカルシウムが溶けだすのを抑える働きがあるが、閉経後女性が骨粗鬆症になりやすいのは、エストロゲンがなくなるからだそうだ。だから閉経後はカルシウムを補うとともにイソフラボンをたくさんとるのがよいとか。ホルモン補充よりはずっと安全、しかも抗がん作用もあるらしい。ただ、摂り過ぎて弊害も出てくるようなことも言われている。

女性が一生に分泌する女性ホルモンはたったスプーン一杯分しかないそうだ。
４０歳ころから女性ホルモンの分泌は減っていき、閉経（平均５０歳）を迎えるころにはほとんどなくなる。（ショックだけどそれが現実。）

更年期に対する得体のしれない不安は誰にでもあるだろう。私も40代後半のころそんな漠然とした不安と焦りと悲しみを抱えていた。http://mixi.jp/view_diary.pl?id=268077438&owner_id=168303&org_id=267137579

そして、いまだそのただ中にいる自分だが・・
自分が更年期だと自覚すること、さらなる歳を重ねるために避けては通れない（だけど必ず終わる）過程なのだと覚悟することが大事だと思う。