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2014年10月11日09:41

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旅行記(251:南予旅行<8>-宇和島 遊子水荷浦段畑-)

松山からSきっぷで移動しようと思っていたのだが、今年度限定で"宇和島伊達歴史散策きっぷ"というものが発売しているらしく、今回の旅行行程と噛み合ったこともあり、この切符を利用する事となった。
ただしこの切符は2日間の利用だが、宇和島には2泊する予定のため、帰りは別払いとなる。
この切符を利用すれば、八幡浜〜宇和島〜江川崎の間が自由乗降区間, 松山から八幡浜の間では途中下車可能という、優れたきっぷである。
 
本来の予定では、今日は宇和島までの間の観光地を巡り、明日が宇和島の段畑へ行くことに決めていた。
しかし天気予報を見ると今日は天気が良いが、明日は一日雨であり、さらに強めの雨が降り続くらしい。
ちなみに明後日はまた晴れの予報である。
この天気の関係で、3泊4日日程で当初予定していた他の予定も大幅に変更を余儀なくされた。
 
松山駅から特急に乗り1時間半弱で宇和島駅に到着した。
宇和島駅構内にあるレンタカー店にてレンタサイクルを借りた。
100円/1時間とやや高めではあるが、今日泊まる宇和島YHで借りれば無料なのだが、40分程坂道を歩いた後に借りるよりかは時間の節約となるため早々と借りてしまった。
 
目的地である遊子水荷浦地区は宇和島駅から直線距離で10km程度と左程離れてはいないのだが、リアス式海岸で湾曲している上にアップダウンが少ない九島近くの海岸線を通ったため片道25kmと長距離となった。
最初から長閑な漁村という海岸線を延々と走って行った。
九島が間近に見渡せるエリアに着くと何か工事をしていた。四国本土との距離が短い部分で工事をしているところから見ると橋を架けるのであろう。(後で調べたら本当に架橋工事だった)
 
九島が見えなくなり湾曲部に入ると、目指す遊子水荷浦の段畑が湾の向う側に見えてきた。
直線距離的には近く見えたのだが、残念ながら湾曲した海岸線のため容易に近づけない。
元々調べた地図ではトンネルを迂回するルートもあったのだが見つからず、大嫌いな長いトンネルをいくつも抜けて目的地へ向かう事になった。
その最後のトンネルを抜けた時にアクシデントが起こった。
最後のトンネルは今までのトンネルとは異なり地味な手掘り隧道といった感じで横幅が狭く、行き違いすらできないトンネルであった。
このトンネルを急いで抜けようと自転車を漕いでいたら、トンネルを抜けた瞬間に後ろのタイヤがパンクした…。
少しずつ空気が抜けるのではなく、一瞬で空気が抜けてしまった。
今までの行程で自転車屋どころか自動車修理工場、コンビニすらない道が続いていた。
この時点で宇和島駅からは20km弱であり、二進も三進も行かない場所である。
タイヤをチェックしてみると釘が突き刺さっていた。
なんで道路にガラス破片ではなく釘が落ちているのか呆れていたのだが、それよりもこの自転車をどうしようかという問題に直面した。
今まで自転車に乗ってきた時間は1時間強、宇和島駅まで自転車を押して帰っても軽く5時間はかかるだろう。
今回はパンクを無視して自転車に乗って帰れるような距離ではない。
 
走行思案していると目の前のミカン園で作業している人が声を掛けてきた。
事情を説明すると、段畑まで軽トラックに自転車を載せて連れて行ってもらえた。
段畑なので宇和島駅とは真逆の方向で目的地へ向かうのだが、バスもフェリーも発着する場所なので何とかなるだろう。
車内では昨日のNTV「満天青空レストラン」の話になった。
なんと昨日の放送(2014/04/26)ではこの場所が放送されていたらしい。(※1)
運悪くその時間は道後温泉へ行くために路面電車に乗っていたので見ていない。
それよりもTX「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の方が見たかったのだが、四国では同時ネットがないので見られないのを嘆いていたくらいである。
 
車に乗り10分弱で遊子水荷浦段畑に到着した。
到着したと言っても、この後自転車をどうするのかは一大事であった。
観光案内所も兼ねている"だんだん茶屋"の人に聞いてみたところ、かなり親身になって相談してくれた。
最初は「パンク修理道具を近くの農協まで行って買ってきてくれる」とのことだったが、安易な修理で再度パンクすると目も当てられない状態になるので私の方で断った。
二つ目は「バスに自転車を載せる」話だったが、バス会社に問い合わせたところ拒否とのことで断念した。
最後は私が提案した「フェリーに載せる」ということで話がまとまった。
もしものために水ヶ浦に立ち寄る盛運汽船の時刻を把握していた。
元々はこのフェリーで来て、バスで帰ろうとも考えていたのだが、時間の関係で自転車に変えたためである。
フェリーに載せることは問題ないらしく、この案で本決まりとなった。
 
結局案内所の人と自転車の件で話し合っていた事と、フェリーまでの時間が左程ない事から、段畑には来たものの駐車場から眺めるだけで終わってしまった。
眺めは素晴らしいとは思うのだが、今まで自転車に乗り湾からずっと眺めていたこともあり大体見える景色は想像できてしまったこともあり、別に道路まで行かなくても良いかなという感じもあった。
 
フェリーの発着場まで歩いて行ったのだが、それらしき桟橋はあるのだが案内所が見当たらない。
近くの商店が案内所を兼ねているのだと思ったのだが、店は日曜日なので閉まっていた。
お店のぞはにいる人に声を掛けてみると、その人が船の案内係の人だった。
話を聞くと「水ヶ浦で乗り降りする人はほとんどいないので、利用する人がいないと湾の入口で船がユーターンとして行ってしまう」との事。
この乗り場はあまりにもマイナーなのか…。
また発券作業も手書きの乗車券と自転車の航送料金を合わせて支払い船が来るのを待った。
10分程待ち出航時刻となった。
遠くに船が見えてきたのだが"船を呼び寄せる"方法は大きく手を振ることだった。
本当に船が来るのか心配になったが、フェリーというよりも高速船はきちんとやってきた。
この高速船はとんでもない乗り物であった。
本来ならば船が動かないように船舶係留用ロープでしっかりと固定するのだが、固定こそするのだが取り付け方が甘い。
そのため船が大きく揺れているところを海に落ちないように飛び乗る様な感じだった。
パンクした自転車は甲板上にむき出しで運ぶようである。
そもそも高速船なので甲板自体もさほど広くないのだが、一応ロープで括り付けられて準備万端である。
到着から1分も経たずに船は水ヶ浦の港を出航した。
 
最後は宇和島港に向かうのは間違いないのだが、そもそもこの船は何処へ行くのか全く把握していなかった。
沖合の島々へ向かってから帰ってくるのだろうが、いったい宇和島に何時に着くのだろうか。
 
-----
旅行日:2014/04/27(Sun)
写真: 九島, 遊子水荷浦段畑, 水ヶ浦フェリー発着場

※1
http://www.ntv.co.jp/aozora/location/2014/04/26/
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