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2014年05月30日19:33

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優勝は おフランス

・・・と、いきなり言ってしまおう。

間もなく開幕する、ブラジルワールドカップ。
大方の予想では、優勝最有力国はブラジル、そしてスペインの連覇がなるか、代表チームでようやくゴールを量産し始めたメッシを擁するアルゼンチンもファイナリストになるのではないか、といったところだろう。
そして、常に優勝を狙っているドイツ代表。
ここ10年ほどは、W杯でも欧州の大会でも、私は優勝予想にドイツを推していたが、今回は真面目に地味に現実的に、つまりはいつものドイツらしく優勝がありえそうなので、そんなことを予想としちゃってはつまらないから止めにしておく。

というわけでフランス。
前回南アフリカ大会を巡る、フランスの醜態を覚えていらっしゃる方も多いだろう。
ヨーロッパ予選プレーオフで最後の1枠を争うフランスとアイルランド。
フランスは、試合終了間際にエースのティエリ・アンリが手で2タッチしてコントロールしたボールをギャレスがゴールし、南ア大会の出場権を土壇場で手に入れた。
アンリは反則行為を認め、アイルランドは再試合を強く要望したが、国際サッカー連盟はこれを受け入れなかった。
この判断は妥当だと思う。
しかし私は、アイルランドに心から同情する。

そして南アでの本大会。
ウルグアイとの対戦中に、相手選手が手でボールに触れた際、真っ先に「ハンド、ハンドだよ!」と審判に猛アピールしたのが、我らが大将ティエリ・アンリ。
お前がそれを言うか。(笑)
そんなアンリの大奮戦にもかかわらず、フランスはウルグアイ、メキシコ、南アフリカと当たったグループリーグで1勝もできず、ドメネク代表監督に暴言を吐いた選手は大会中に強制帰国、 それを聞いた他の選手は練習をボイコットするなどの愉快なお祭りを繰り広げたあげくに、しずしずとアフリカを去っていった、フランスサッカー協会からあてがわれたエコノミーシートにおとなしく腰掛けて。

そんな哀しい思い出でいっぱいのW杯後は、まず南ア大会のメンバーを一旦代表から全員外すことで再出発したフランス代表。
代表監督は、その後ロラン・ブランから、ディディエ・デシャンに替わっている。
いずれも98年フランスワールドカップの優勝メンバー、つまりフランス史上最強の23人だった男だ。
当時のフランス代表には、あの天才ジネディーヌ・ジダンがいた。
キャプテンを務めたデシャンは、言ってみれば本田△を御する長谷部みたいなものか。

私はフランス代表のその後を追いかけているわけでは全くないのだが、なにしろあの完璧だった98年のキャプテン、駆け出しの監督としてモナコとユヴェントスで成功をおさめたデシャンを信頼している。
キャリアの総仕上げにかかっているリベリ、急成長した若手バラーヌ、そして数名のヤンチャ坊主を揃えたフランスは、デシャンの下で久しぶりに輝くのではないか。
(もはやシャンパンの香りはしないかもしれないが。)
スイス、エクアドル、ホンジュラスと同じグループという、夢のような組み合わせが決まった時点で、悪運は彼らの味方をしているようにも見える。
そんな期待をこめて、今回の優勝国をフランスと予想する。
仮に彼らがコケたとしても、それはそれで格好のネタとして、徹底的にからかう愉しみがあるしね。


さて、本命フランスときたら、対抗、あるいは大穴も予想しておかなくてはいけないと思うが、大穴だけ、メキシコとしておこう。
かわいらしいチチャリートにジオヴァンニ、そして全盛期をバルセロナで過ごしたラファエル・マルケスも健在だそうだ。
小柄な選手がピッチ一杯走り回って、時に妙技を披露するメキシコのサッカーは(嗚呼ブランコのカニ挟みキープよ!)、小粒だけれどすこぶる面白い。
ほとんどの選手が自国あるいはアメリカでプレーしているので、情報も少なかろう。
メキシコがグループリーグで当たるのは、ブラジル、クロアチア、カメルーン。
そうとう厳しい戦いになるが、カメルーンあたりが何か愉しいことをやらかしてくれれば可能性が出てくる。
頼んだぞ、カメルーン。

そして今回の私の予想の目玉は、「ブラジルとスペインがいつコケるか」、だ。
ブラジルはファイナリストになるかもしれないが、優勝はないと見た。
昨年の大陸間大会では、もう気持ち悪いほど強かったわけだが、そういう連中が世界一になってガハハと笑っているところなんぞ見たって、ちっとも面白くないではないか。
だから、これは予想というより、願望。

緩やかな下降線を描き始めているスペインは、そろそろ潮時だ。
ガリシアのエドゥアルドには悪いが、準々決勝あたりで消えるのではないか。
聖カシージャスと謳われたGKイケル・カシージャスも、欧州チャンピオンズリーグ決勝を観た限りではなかなか調子が上がらないようだし、今大会はさすがにあまりインパクトを残せずに終わるような気がしている。


さて、では我が日本は、ということになる。
こればっかりは、わかりません、全く。
ただ、南アフリカでの経験から言えるのは、ワールドカップは決勝トーナメントに勝ち進んでナンボ、ということだ。
32カ国中の1国で終わったところで、人々からあっという間に忘れられるどころか、ハナから憶えちゃもらえないのだよ。
グループリーグを1位で勝ち抜いてリオ、もしくは2位通過でレシフェで戦う。
そしてベスト8に進んで、未知の地フォルタレーザかサルヴァドールへ行く。
そして準決勝はベロオリゾンテ、あるいはサンパウロにたどり着ければホームで戦うようなものだ。
(サンパウロに行く前にブラジルと当たる可能性があり、万が一、万が一ブラジルを破っていたら、そこがどんな雰囲 気になっているか想像もつかないけれど。)

まぁ、このあたりで願望半分の予想は止めておくが、もはや我々にとってワールドカップは夢の舞台ではなく、4年に一度、現実に登れる偉大なる山なのだ。
日本はグループリーグを勝ち抜き、その後は王国の地で、意志と実力と武運が許すところまで突き進む。
はるか現地へ赴くサポーターよ。
どうか彼らの推進力となって、共に最高の経験を修めてください。

優勝はフランス、ブラジルは準優勝以下、スペインはベスト16止まり、大穴はメヒコ。
グループCを勝ち抜くのは、我々日本と、我が友マルティンに敬意を表してコロンビア。
イビツァ・オシム氏の故郷、初出場のボスニア・ヘルツェゴビナにも武運あらんことを。


ああ、あと2週間でお祭りが始まる。
日本代表のアメリカ直前合宿も始まった。

・・・・だからどうか、頼むから、とっととスタジアムを完成させてくれよ、ブラジルの諸君。


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