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2013年01月03日15:19

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旅行記(190:沖縄・宮古島旅行記<35>-沖縄県立博物館-)

最終日でありながら中途半端な時刻の飛行機を取ってしまったため、遠出することができなかった。
那覇新港では"那覇ハーリー"が行われているのだが、大きな荷物を背負って那覇新港まで行く気も起きない。
GWに入ってしまったため遠出すると、飛行機の時刻に間に合うように空港へ戻ってくることができるか保証できない。
(宮古島YHに泊まっていた人の話で4/29ですら大混雑して悲惨な目にあったらしいので)
ということで、本来ならば雨天日予定だった、沖縄県立博物館・美術館に行くことにした。
沖縄モノレールの一日乗車券で割引が効くうえ、最後はモノレールに乗って空港へ行けば良いだけなので。
 
ホテルで朝食を食べた後ですぐに向かったため開館時刻の9時前に着いてしまった。
早く着すぎたくらいで20分程時間が余ってしまったが、館外にも見学できる建物はあるので見ていたのだがそれでも時間は余ってしまった。
そうしていると地元のRBCiラジオのラジオカーが止まっており、何かしらレポートのリハーサルが始まっていた。
GW後半初日ということも中継レポートをするらしい。
そんな感じで待っていると開館時刻になり入館した。
 
博物館と美術館が一緒になった建物だが、入館料は両方込みと各々単独でも良いらしいので、博物館だけの入館料を払って見学することにした。(団体扱いなので2割引の320円<常設展示>)
常設展示の内容をじっくりと見て回った。「島の自然と暮らし」という中央にあるブースではGoogleマップを用いた島の画像(当然縮尺可能)と島に関する映像を見る事が出来た。
この部分だけでも軽く1時間以上居座ってしまった。
単なる博物館だと思っていたのだが、予想以上に最新設備およびPCと融和性が高い展示が多く、見る人の興味を引く内容が目白押しだった。
その後は薩摩の琉球支配に関する記述、大戦前から大戦中に関する記述、アメリカ統治時代に関する展示と目を見張る展示内容が多かった。
この展示を見ると、"沖縄"のアイデンティティの基となった思想がわかりやすいと思われた。
やはり日本(内地)的な考えとは全く違う、日本・中国・アメリカの大国支配の中で生き抜いてきた"バランス感覚"というのが沖縄の肝であるのが理解できた。
また薩摩の琉球支配は1600年代に成されているので、今の中国の琉球に関する主張は全く通らないのも論理的に説明が成されている。(対外的に琉球王国として残しておいただけで薩摩の実質支配が既に完了している)
 
展示内容で衝撃的だったのは、「失われた文化財」コーナーにて『致和』扁額がトイレの便器替わりとして大穴が開けられていた事。
日本人的な感覚ならば間違えてもそのような事をすることはないだろう(罰当たりの感覚)ですが、そんな事は全く知らない文化ならば、単なる木の板のトイレ部材に変わってしまうのだろう。
戦争に負けるという事は、このような事を意味するのだろうと身に染みて分かる展示でした。
http://www.museums.pref.okinawa.jp/museum/column/column048/index.html
 
また行った時期が丁度沖縄復帰40年直前ということで、沖縄復帰に関する展示内容に力が入っていた。
「沖縄復帰運動」と「沖縄復帰反対運動」というものの対立が激しかった事を展示してあった。
この復帰反対運動の流れが、今の米軍基地反対運動といったものに変化していく流れまでは、さすがに書いてはいなかったけれども。
 
展示内容をじっくりと見すぎた事もあって、博物館を出る頃には既に13:00近くになっていた。
予想以上に長居しすぎてしまった。
とても美術館に寄る余裕はなかったので、博物館だけのチケットを買っていて正解だった。
 
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旅行日:2012/05/03(Thu)
写真:沖縄県立博物館・美術館(建物, 高倉)
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