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2010年04月21日20:30

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[trip] kiwi day4

ツーリング2日目にしてコケた。現場はインバーカーギルからティアナウに向かう山道の左カーブ。コーナーまでは登りで、その先は下りのブラインドだった。60-70km/hでクリッピングポイントを過ぎた瞬間、ハンドルが振られフロントのコントロールを失ったまま左端の砂利の路肩に吸い込まれた。フルブレーキをかけてもロックする、と判断してアクセルで姿勢を変えようと試みたが路肩の案内標識に正面から衝突、転倒して藪の中に突っ込んだ。

気がついたときにはF650GSが転倒した自分の上に覆い被さり、エンジンが高回転のうなりをあげクラッチから白煙があがっていた。メインスイッチやキルスイッチには手が届かず体も動かない。同行の仲間がエンジンを切り脱出を助けてくれるまでの間、恐怖だった。

同じ場所でもう1台も転倒し、1台が一時コントロールを失ったが何とか立て直した。路面の一部が窪んでいてトラクションを失った先に浮き砂があった。道路管理の欠陥だと思う。

現場を通ったニュージーランドの人たちはとても親切だった。携帯電話がつながるところまで行って警察や救急に通報したあと心配して戻ってきてくれたり、医療関係者とみられるおじさんはけが人の様子を見て適切なアドバイスをくれた。現場にはレスキューや医師のほか、車両火災に備えてか消防隊まで到着する大騒ぎになった。

幸いわたしは斜面の窪みにちょうどはまったようで、車重200kgを超えるGSにのしかかられずにすんだため、顔や脚の擦り傷と腕や胸の打撲ですんだ。もう1人のけが人は首に痛みがあり手足も動かなかったためインバーカーギルの病院に搬送された。医師や付きっきりで看護にあたったスタッフら病院側の丁寧な医療のおかげで、この人も翌日には退院して仲間に合流することができた。

けがが軽かったわたしはティアナウの警察署で事情聴取を受けるため、パトカーに先導され同行者の車で向かった。最初は英語でやりとりしていたが「His English is poor」と判断され、電話で通訳してもらうことになった。ニュージーランドの警察にはそういうシステムがあるようだ。こちらとしても法的なことであり事実関係が正確に伝わったほうがありがたいので従った。

聴取の結果「通行してはならない場所(路肩)を通行した」というカドで罰金150NZDの処分となった。「ニュージーランド人なら正式裁判になるが、あなたは外国人なので罰金でいい」ということだ。罰金は銀行のほかクレジットカードで支払うことができ、日本からでもインターネットで納付することができるそうだ。故意で起こした事故ではないので釈然としないが、地元当局に相応の迷惑をかけたのは事実なので異議は申し立てなかった。

車の同行者は入院した仲間に付き添うためインバーカーギルに向かうことになり、わたしはこの日の目的地クィーンズタウンまでバスで無事だった仲間を追いかけることにした。インフォメーションで43NZDのチケットを買った。高速バスのようなのを想像していたら日本で使われていたとみられる中古のマイクロバスだった。これが山道を100km/h近くで飛ばす。時刻表ではクイーンズタウンまで2時間45分かかることになっているところを30分早く着いたが、道路の左側は崖と湖、これはこれで怖かった。

ほかの仲間はすでに食事に出ていたため、ホテルから街の中心部に降りてtake awayのラムケバブを買った。酒屋でビールを買い、スーパーでYabbaという電話のプリペイドカードをチャージしてもらい使い方に悩んでいるうちに、あつあつの巨大ケバブはすっかり冷めてしまった。

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