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2026年06月01日19:23

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【記録】二千六百八十六年(令和八年)五月に読んだ本

国内作品と海外作品のバランスはいい感じ。もっと中韓の作品も読めればな。

2026年5月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2064ページ
ナイス数:27ナイス

https://bookmeter.com/users/1615/summary/monthly/2026/5
■SFマガジン 2026年 06 月号 [雑誌]
少女漫画とSFは手を取り合って発展して来た。八十年代以降のSF少女漫画の概略を紹介しているが、かなり読み洩らしているなあ。少女漫画がSFの浸透に果たした役割は大きい。新連載陣、それぞれに先が楽しみ。殊に柴田の『朱子天外伝』殿が気にかかる。長谷敏司さんのもワクワクだ。藤井大洋氏はまたディストピア社会に行くのか? 宇宙短歌と宇宙開発のコラムは興味深い内容だった。
読了日:05月29日 著者:SFマガジン編集部
https://bookmeter.com/books/23269150

■陽の光が消えた町で [Kindke]
ガチガチのハードSFではないけどSF的に重い主題を扱った作品から、倦怠感の濃い伝奇もの、軽妙なAIネタ、幻想的な作品と幅広い作品が集められている。『怪物』の示す未来の先に『海を見渡す四姉妹』の世界が待ち受けているかも知れない。AI、SNSについては現在の問題点も包括した問題提起になっている。『陽の光が消えた町で』は、科学的思考が人類を支える面を描いていて気に入った、それだけではなく非常事態時の相互扶助も描かれる社会工学SFだ。
読了日:05月28日 著者:ナオミ クリッツァー
https://bookmeter.com/books/23411408

■街角ハルシネーション―探偵AIのリアル・ディープラーニング―(新潮文庫nex) [Kindke]
ライトノベルらしいライトノベルだ。AIの問題については一応踏んでいる。でも相以の様なAI/AGIはあまり望ましくない方向だと云う事は踏みつけている。感情があるかの様な物は作るべきではない、AIに人生相談なんかしたら、悲惨な結果しか在り得ないんだから。探偵としてAIならではの認識力と推論力を最大限に利用する道具としてあるべきだな。物語り的にはそれなりによく出来ているけど、慣用句を持って来てそこに繋げる事例が解り難いのは作者の癖だろうか。これ一冊はそれなりに楽しんだが、シリーズの他は読まないかも知れないな。
読了日:05月24日 著者:早坂吝
https://bookmeter.com/books/23312875

■鎌倉ものがたり・魔界編 鎌倉スタンプラリー (アクションコミックス)
鎌倉の町は、元々魔界との融合面があった場所に人が入り込んだんだろう。だから魔物が出没する。野生動物との遭遇の問題と同じ事情だ。でも、悪い事ばかりじゃない。魔界に人間の怨念が影響して人に害をなしているんだな。本来の魔界は、人間も同じ場所に存在する者と認めて接しているんだな。そんな魔界の話を集めた一冊。恐ろしい事も起こるけど、心がほっこりする話が多い。それが魔界だ。一色夫妻の出番が減るのも仕方ないさ。
読了日:05月22日 著者:西岸良平
https://bookmeter.com/books/23282652

■イヴの末裔たちの明日 (創元SF文庫) [Kindke]
作中にある「クールビューティなリケジョ」って、作者本人の事だな、まあちょっとズレたトンデモ理論を繰り出すけど。兎に角、科学を玩具にする如くの発想がいい。作家としての幅も広がって、トンチキな掌編から結構重厚な中編、科学ネタは控えたダークファンタジーまで揃っている。星雲賞作品の味を受け継ぐ短編集で、理系に学んだ人物がSFなどに傾くとどうなるかと云う典型だ。初期の様に軽い気持ちでトンデモを楽しんで読み進めるだけはなく、物語りの背景を科学的に(トンデモだからこそ)味わうにはいい作品集だ。
読了日:05月20日 著者:松崎 有理
https://bookmeter.com/books/22521122

■ハロー・ワールド (講談社文庫) [Kindke]
インターネットが普及し始めた三十年前には個人が[ホームページ]を開設し、日記を中心に構成されていた。その後にブログが流行り出してコメントの応答が出来るのが標準になった。そしてミクシィ等が擡頭すると、パソコン通信経験者は、懐かしさを感じた。そして短文のやり取りをするTwitterなどが持て囃され複雑化した。誹謗中傷やデマゴーグの拡散が社会問題になった。まあ、嘗て電話での様々問題をまたやってる感じだった。危機も発展したがこの連作はAppleしかないんかいと云う世界を描くディストピアSFだ!
読了日:05月14日 著者:藤井太洋
https://bookmeter.com/books/17706815

■深海潜航 ウェルズSF傑作集 (創元SF文庫) [Kindke]
ヴィクトリア朝時代から第二次世界大戦までの時代を生きた作者。その時代は相対性理論などの古典力学から、量子力学が芽生え成長した時期だ。また顕微鏡の登場に拠って人類がウイルスを認識したりもしている。ダーウィンの孫弟子である作者は科学的思考の訓練を受け、その時代の最先端の知見を拡げ、空想科学小説を押し進めた。殊に有名な作品以外でも、優れた短編をものしている。そんな短編群の中でも、時代の潮流を代表する作品集だ。勿論科学知識は古いけど、SFとはその時代時代での物事の考え方なのだ。正に先人と呼びに相応しい。
読了日:05月08日 著者:H・G・ウェルズ
https://bookmeter.com/books/23310976

■消滅世界 [Kindke]
ローカス賞候補になったとか。SFとしてコアな科学的問題提起は複数あるが、根源的な人間存在については一つに集約する。技術面では人工授精と人工子宮での繁殖だが、それでも人体に頼るのが味噌だ。完全に体外生育ではない。それが人間の本能をも変えてしまう恐ろしさが指摘されている事と、それによって埋る性差、男性も妊娠・出産できる事で男女間の意識が変容して行く事、性別を超えて空疎な理想に帰依する洗脳の様相が悍ましいディストピアSFだ。主人公が最後に自分を失う場面は滅亡を暗示している。
読了日:05月02日 著者:村田 沙耶香
https://bookmeter.com/books/9832434


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